• 帝京大学ちば総合医療センター
    〒299-0111 千葉県市原市姉崎3426-3
    TEL:0436-62-1211(代表)
  • 〜 今月のコラム 〜
  • 第48号(2010年2月発行)
  • ■新年のご挨拶 ■シリーズ私の診察室:地域医療連携医療機関の紹介
    ■紙上絵画展 ■バルーン内視鏡
    ■看護研究・ケーススタディ発表会 ■特定疾患治療研究事業と市原市難病見舞金の変更のお知らせ
    ■デジタルカメラ雑学講座 ■シリーズ安全管理:日本医師会安全管理研修会報告
    ■シリーズ食品事情:食べ物のあれこれ ■シリーズ歴史探訪:大原はだか祭り 縁日・祭りシリーズ4
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  • 新年のご挨拶
     新年明けましておめでとうございます。当センターは昨年2月より全面的にレントゲン等やカルテの電子化を図り、地域基幹医療施設として、より一層周辺の連携病院との関連を強化することによって、今年も地域医療への貢献を果たしていきます。全職員はそれぞれの職務を通して地域の皆さまに貢献することを期待され、また、その貢献を通し地域の皆さまから評価されることによって、自らの素養や能力や人格を高めていくものだと考えます。
     私どもの医療理念は、昨年も再度日本医療機能評価機構から施設認定を受け、高い評価をいただきました。さらに当センターの看護理念は、「思いやりとやさしさのある看護」です。すなわち神が俯瞰するごときものではなく、患者さんの「生」に最も近く触れ合う部門であります。もちろん、医療の専門性が飛躍を遂げ、看護職に求められる知識・技術はより病院長 和田佑一一層専門性を問われるものとなっていますが、当センターの看護部門においては、「思いやりとやさしさのある看護」の原点を決して忘れず、今後も地域医療機関との連携によって、救急から在宅まで継続が図れる医療を提供し、患者さんの意思を尊重した医療、職員ひとり一人の優しさが感じられる医療を目指し、社会貢献を続けていく所存であります。
     今年も時代と皆さまの声に耳を傾けながら、当センターのあるべき姿、そして果たすべき役割を検証し、医療と医学の発展に寄与する努力を続けてまいります。
     温かいご理解とご指導、そしてご支援をお願い申し上げます。
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  • シリーズ私の診察室:地域医療連携医療機関の紹介 早いもので、この地に開業して15年目となりました。
    その前の6年間は帝京大学医学部付属市原病院小児科(現帝京大学ちば総合医療センター)に勤務させて頂き、数多くの貴重な体験を積むことができました。
     その時の経験と開業後の実感を重ね合わせて見ますに、帝京病院の市の中核を担う基幹病院としての重要性はさらに増しつつあると思います。
     昨今、医療崩壊・救急崩壊が叫ばれております。私は市医師会の急病センターを担当していますが、今、夜間の救急医療体制、特に小児に関しては県内の多くの地域でとても難渋していると聴いています。幸いなことに当市原地区においては帝京病院を中心とする小児の夜間救急の輪番制が整備されており、安心して一次診療ができる環境にあります。
     たむら医院 田村雅治 院長このような優れたシステムも、帝京病院が疲弊すれば成り立たなくなります。そうならないためにも一次、二次医療のさらなる充実と適切な受診ルールの確立が必要です。微力ながら少しでもお役に立てればと思います。
     さらに、今、大変なのは小児科に限った訳ではないと思います。帝京病院でもあらゆる科の皆さんが大変忙しい日々を過ごしていることと思います。その中、これからもいろいろ患者さんを紹介すると思いますが、宜しくお願い致します。
     貴院と貴院のスタッフの皆さまのさらなる御発展を祈念致します
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    • 紙上絵画展
    • 【水門】
    • 【木場】
    • 【クエンカの下町】
    • 【赤い家 ゲント】
    • ※今春、帝京大学ちば総合医療センターロビー美術館と銘打って開催する予定です。
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  • バルーン内視鏡
     バルーン内視鏡は、通常の内視鏡にオーバーチューブ(外筒)を被せ、その先端に膨張・収縮可能なバルーンを付けた、小腸検査の為に開発された内視鏡です。それまでも通常の内視鏡をひたすら押しながら挿入していくプッシュ式や、予め細長い紐を飲み込み、その紐を伝って内視鏡を進めていくロープウェー式と呼ばれる検査方法はありましたが、大変に手間がかかったり、観察出来る範囲に限りがあったり、また、検査を受ける患者さんも苦しいものでした。
     バルーン内視鏡は内視鏡とオーバーチューブを前後にスライドさせたり、バルーンを膨張・収縮させることでくねくね自由に動く小腸を手繰り寄せ、内視鏡の深部への挿入を容易にしたもので、自治医科大学の山本博徳先生が開発されました。内視鏡とオーバーチューブの両方にバルーンのついたダブルバルーン内視鏡と、オーバーチューブのみについたシングルバルーン内視鏡がありますが、原理は一緒です。バルーン内視鏡は口、或いは肛門から挿入されますが、一方だけからで小腸全体を観察するのは流石に無理があるので、まず肛門から、次いで口から検査して合わせ技で全体を観察します。通常はバルーン内視鏡に先だって以前御紹介したカプセル内視鏡検査が行われ、異常の見つかった場合のみバルーン内視鏡でさらに詳しく調べます。
     バルーン内視鏡では小腸の糜爛、潰瘍、ポリープ、腫瘍、それらからの出血等が見つかり、これらの病変に対して生検(顕微鏡検査用の小組織片を採取する事)、点墨(墨汁によるマーキング)、高周波電流による止血術等様々な処置が行われ、小腸疾患の診断と治療に役立っています。
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  • 看護研究・ケーススタディ発表会見つめなおそう―あなたの看護… 見つけ出そう―新しい看護…
     看護研究・ケーススタディ発表会を平成22年11月22日に開催致しました。
     今年度は、看護研究5演題・ケーススタディ3事例の発表会となり、当日は約60名の看護師が参加しました。
     看護研究は、実際の看護現場で行われる看護実践の向上と看護学の発展のために行われます。特に臨床現場での看護研究は、患者さんのためにより良いケアをしたい、根拠となるものは何かと探求する思いが原動力となっています。
     一方、ケーススタディは、新人看護師から経験3年目までの看護師が、実践した看護を振り返り、レポートとしてまとめたものです。今回は、看護師1年目・看護師2年目・看護師3年目の代表3名が看護の過程を発表し、先輩看護師や後輩看護師と意見交換を行いました。
     多くの看護師が集い、看護について熱く語り合うことは、看護に対する思いをより一層高める良い機会となっています。
     これからも、看護の質の向上と看護師ひとり一人の「看護力」を引き出すため、継続していきたいと思います。
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  • 特定疾患治療研究事業の追加と市原市難病見舞金の変更についてのお知らせ
     特定疾患研究事業とは、難病に対する医療費助成制度です。
    原因不明で治療法が確立していない疾患のうち、特定の疾患に関しては医療費の一部を公費で助成し、負担の軽減を図ることを目的としています。
     これまで56疾患が対象となっていましたが、平成21年10月30日から新たに11疾患が追加されました。窓口は最寄りの各健康福祉センター(保健所)となっています。詳細については、窓口へお問い合わせください。

    市原市難病見舞金について
     これまで市原市難病見舞金の対象疾患であった、ネフローゼ症候群・慢性腎炎及び慢性腎不全が平成21年10月1日より対象外となっています。それ以外は従来通りです。詳しくは、市原市役所内の保健福祉課にお問い合わせください。

    新たな対象疾患は下記の通りとなります。
    • 家族性高コレステロール血症(ホモ接合体)
    • 脊髄性筋委縮症
    • 球脊髄性筋委縮症
    • 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
    • 肥大型心筋症
    • 拘束型心筋症
    • ミトコンドリア病
    • リンパ脈管筋腫症
    • 重症多形滲出性紅斑(急性期)
    • 黄色靭帯骨化症
    • 間脳下垂体機能障害(PRL分泌異常症・ゴナドトロピン分泌異常症・ADH分泌異常症・下垂体性TSH分泌異常症・クッシング病・先端巨大症・下垂体機能低下症)
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  • デジタルカメラ雑学講座 被写界深度はレンズの絞り値、焦点距離、被写体までの距離によって左右されます。デジタルカメラの場合は撮像素子の大きさによっても異なります。
     どんなレンズでも絞りを絞り込むことによって被写界深度は深くなります。たとえば絞り開放値(F値)が2.8のレンズは、4、5.6、8、11、16、と絞り込んで行くほど被写界深度が深くなりピントの合う範囲が広がります。同じ絞り値であれば、焦点距離が短い広角レンズのほうが深くなり、望遠レンズでは浅くなります。ズームレンズも同様にワイド側が深くなります。また、同一焦点距離、同一絞りでは被写体から離れて視野を広く撮ったほうが深くなります。そして、被写界深度は焦点の合っている位置の後側が前側より深くなります。通常、奥行きのある被写体は前3分の1後3分の2の位置にピントを合わせると良いとされています。背景をぼかしたいのであれば、被写界深度を浅くすればよく、望遠レンズを使い絞りを解放状態にし、接近して撮れば前後のボケが増大します。さらに35mmフルサイズの撮像素子をもつデジタル一眼レフカメラならさらにボケ味を演出できるでしょう。
     ところで、レンズ付きフィルムカメラ「写るんです」は、フォーカシングがないのにどうしてピントが合うのでしょうか。実は、このカメラは被写界深度の特性をうまく利用して作られています。焦点距離24mmの広角レンズを使用してF11まで絞り込むと、1mから無限遠までピントが合うといわれています。「写るんです」もこれに近い設計になっていると考えられます。そして、常に絞り込んだ暗い状態で写すので、光量不足を解消するために高感度フィルムを使用しています。
     フイルムカメラ時代は、被写体や撮影意図に応じて被写界深度を調節できるように、レンズには絞り値と距離計の他に被写界深度目盛がついていました。写真では、このレンズで3mの位置にピントを合わせたときの被写界深度を示しています。仮にF32に絞ると、およそ2mの位置から10mの位置までがピント範囲であることが解ります。デジタル時代になってからは、被写界深度目盛がついているレンズはほとんど無くなりました。オートフォーカスのズーム全盛時代には、解像被写界深度目盛度や画素数、ホワイトバランスや手振れ防止など、ほかに重要なことが多くあり被写界深度目盛の重要性が低くなったのかもしれません。
     被写界深度は、一眼レフカメラではプレビューボタンを押して確認することができますが、どの位の絞りでどこにフォーカスを合わせるか即座に判断するためにも被写界深度目盛を復活させてほしいと願うものです。
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  • シリーズ安全管理:日本医師会安全管理研修会報告 12月13日の日曜日に日本医師会の医療事故防止研修会があり、当センターの福家(安全管理部長)が講師として参加しました。全国の医療機関の安全管理担当者有志が、丸一日の研修のために集まりましたが、福家が話したのはアナフィラキシーつまりアレルギー性のショックの対策についてです。
     医療機関内でアレルギー性のショックが起きるとしたら、薬剤アレルギーが一番可能性があるのですが、普段の生活の中でも蜂刺されや食物アレルギーなどで致命的なアナフィラキシーになる人がいますし、なにしろ急激に発生するものですから、その対応は迅速かつ的確でなくてはなりません。
     ありがたいことに、今では応急処置用として抗アレルギー薬であるエピネフリンを自己注射できる製品も販売されて(要処方)います。劇薬シリーズ安全管理ではありますが、ボタンの一押しで決まった量の(=安全な量の)薬液を自分で筋肉内に注射できるというものです。とりあえずこれでアレルギー反応の進行を抑え、時間を稼ぎながら医療機関に駆け込むという寸法です。
     この研修会では、他にも大学病院の経営担当役員、某県県立病院の外科部長や各地方医師会の安全対策委員、医事紛争調停委員など、さまざまな立場で医療安全の確保・向上に尽力している医師たちが講演を行い、最後は聴衆を交えた総合討論で締めくくりました。この研修会の成果は、最終的には日本医師会の会員である医師たちに向けての安全対策マニュアルの一部として結実する予定ですが、しかし“学習意欲に欠ける人たち”をどのように誘導してゆくのか、という難問の解決はまだまだ先が長いようです。
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  • シリーズ食品事情:食べ物のあれこれ
     今回は、カルシウムについての話しです。
    カルシウムは、生きていくために必要不可欠なミネラルの一つです。体内では、約99パーセントが歯や骨に存在し、残り1パーセントは、血液中に存在しています。成人の1日目標摂取量は、600mgとされていますが、厚生労働省が発表している国民健康・栄養調査結果(平成20年度)では、成人1日当たりのカルシウム摂取量は、約511mgとなっており、全体的に不足傾向にあります。カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなったり、イライラしたり、出血時に血が止まりにくくなったりするなどの症状が出やすくなるとされています。
     また、カルシウムは吸収率の悪い栄養素でもあります。手軽にカルシウムが摂れる牛乳でさえ、約40パーセントの吸収率といわれています。
     カルシウムを多く含む食品として知られているのが、乳製品、海藻類、小松菜やカブの葉などですが、野菜などに含まれているカルシウムは、あまり吸収率がよくないので、いろいろな食品を組み合わせて食べることが大切です。
    主なカルシウム強化食品
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  • シリーズ歴史探訪:大原はだか祭り 縁日・祭りシリーズ4
     大原はだか祭りは、江戸時代から行われ、天保年間(1829年)から祭りのしきたりや組織が出来たと云う伝統的な祭りで、毎年9月23・24日の二日間にわたって行われる。
     平成21年9月23日の休日に、JR外房線大原駅に降り立った。駅の売店で海岸に行く道を聞き、踏切を越えて15分程で漁港海岸の堤防に着いた。堤防に沿って大型消波ブロック(テトラポット)が約2メートル幅で置かれているが、波しぶきが舞い上がり吹き付けて来る。海の色は深緑濃く、押し寄せる波は力強い。一組のご夫婦の奥さんが、突然前進し、遠方遥かに見える岬町の大東崎灯台に向かって礼拝したところ、今までに無い大波が被さり驚いて転倒してしまった。幸い怪我がないようで安堵した。
     長い堤防を歩くと、内湾の所に太公望が大勢いて、強い風だが我慢の釣りを楽しんでいる様子が伺えた。昼時、土産物屋の前で、振る舞い酒とつまみが置かれ、お祭りなので一口頂き、祭りのハイライトの「汐ふみ」の開始時刻が午後3時半頃と確認できた。食堂とかレストランらしきものは1軒しかなく、多くの客が頼んでいる「本日の刺身定食」を注文し、外房の魚は流石に美味であった。
     上半身裸の男達によって大原地区の10社が鹿島神社に集まり、午後3時頃東海・浪花の両地区からの神輿を、合わせて合計18社の連合神輿が一斉に大原漁港に揃ってから五穀豊穣と大漁を祈願して、外房の太平洋に担ぎ込まれる。中には、上下白長襦袢の女性の担ぎ手もいた。海岸への長い砂地のスロープの両脇には、多くの見物人が幾重にも立ち並び、大多数の人がデジタルカメラか携帯電話のカメラで幾枚も撮り続けていたが、目線は徐々に砂場の海岸と海の中に注がれる。激しく揉み合う「汐ふみ」が祭りを盛り上げる。勇ましく、雄々しい神輿が海の中を駆け巡り、何度も高々と投げ上げ、受け止める様子は勇壮であった。
    シリーズ歴史探訪:大原はだか祭り 大原漁港汐ふみ会場

    【過去の歴史探訪は こちら をご覧ください】

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