救急科
救急科は、ER・ICU・救命救急センター(LEC)の3本柱で救急科専従医6名によって市原地域の様々な緊急度、重症度の救急患者の診療を行なっています。
救急科医師は、二次救急疾患では各科専門医に引き継ぐまでの初期診断・治療(Advanced Triage)を担当し、三次救急疾患については24時間365日救命救急センターで自らが主治医となり初期診療から集中治療(Critical Care)を担当します。救命救急センター(LEC)・ICUでは、各科専門医の協力を得て、また各科専門医のコンサルテーションを受け協働しながら重症患者の急性期全身管理・集学的治療を実施しています。
年間3,000台以上の救急車を受け入れ、救命救急センター初療重症患者数は500件を数えICU入室も年間約500件、血液浄化法は年間約150件実施しています。
また、同時に初期研修医、帝京大学医学部学生の臨床研修教育も担う大学病院としての役割を果たしています。
●救急集中治療センター(ICC)
集中治療室(ICU)は、内科や外科という科の壁を超えて、あらゆるタイプの重症患者の治療を担当する部門です。新館3階病棟でICU8床を管理し、臨床各科と協力しながら集中治療を行っています。 そのもっとも大きな特徴は、人間の生理機能を補完するためにさまざまな機械類を駆使することで、人工呼吸器・血液浄化器・各種循環補助機材・輸液ポンプなどを使用します。
センター長 教授 志賀 英敏 |
出身大学 | 千葉大学 昭和62年卒 医学博士 |
専門分野 | 集中治療 血液浄化 |
専門医等 | 集中治療専門医 救急医学会指導医 日本アフェレシス学会認定血漿交換療法専門医 日本外科代謝栄養学会教育指導医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 日本静脈経腸栄養学会認定医・指導医 |
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福家 伸夫 |
出身大学 | 東京大学 昭和52年卒 医学博士 |
専門分野 | 救急・集中治療医学 |
専門医等 | 集中治療専門医 救急医学会専門医 |
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非常勤医師 栗原 實 |
出身大学 | 東京慈恵会医科大学 平成29年卒 |
専門分野 | 集中治療医学 |
専門医等 | 救急医学会専門医 |
~2023年度~
診療実績
全入室患者:2,304名
ICC診療科別診療入室患者数
第三内科:972名
外科:135名
脳神経外科:488名
救急科:553名
脳神経内科:39名
整形外科:45名
産婦人科:26名
泌尿器科:16名
歯科口腔外科:22名
小児科:2名
形成外科:2名
心臓血管外科:4名
血液浄化法等
HD:163件
CHDF:950件
機械的循環補助
IABP:7件
PCPS:12件
教育について
医学部実習:全員
医学部講義:志賀
大学院:志賀
その他:帝京平成大学
研究について
学会発表:5回(一般演題)
シンポジスト・パネリスト・招請講演など:3回
●救命救急センター (Life Saving Emergency Center)
救命救急センターの役割
重症内因性疾患によるショックや急性心筋梗塞や脳卒中、重度の多発外傷・熱傷などの初期及び二次救急医療機関では対応が難しい重症及び複数の診療科領域に渡る重篤な救急患者を24時間体制で受け入れる三次救急医療施設です。
当センターは、2017年に市原地域で初めての救命医療を担う最後の砦として専用病床12床の認可を受け開設されました。生命の危機を伴う重症・重篤な救急患者に対する救命措置や高度な医療を院内各科の専門医と協働して24時間365日体制で行っています。当センターの特徴として、独自の後方病床●床を担当しており、救命初療室から救命センター病床、安定したのちに後方病床へステップダウンしてリハビリが行えるため、初療で診療した救急医が退院まで一貫したケアが可能となっています。また、当院では1年目研修医全員が救命救急センターで研修を行うため、救急外来、病棟におけるベッドサイド教育にも力を入れています。
その他の業務として、市原市の救急隊員が病院前で行う救急処置の教育や管理(メディカルコントロール)を担当し、定期的な救急救命士の病院研修の受け入れなども行っており、JPTECコースの運営や症例検討会などを通して市原地域全体の病院前救急医療(プレホスピタルケア)の質の向上に努めています。災害拠点病院としても災害派遣医療チーム(DMAT)を整備し、その中心的な役割を担っています。院内においては、災害時医療体制の構築や、心肺蘇生法教育コース(ICLS)の普及活動に参画するなど、病院全体の危機管理 業務に深く関与しています。
当センターでは、市原市内、近隣市町村の搬送困難事例にも対応しており、千葉県内で最大の面積となる市原市は広く近隣市町村とも接している事もあり、袖ヶ浦、千葉市、いすみ、長生郡市などとも患者搬送の受け入れも積極的に行なっており、近隣地域にも開かれた救命救急センターとして活動しています。
また、広い市原市地域をカバーする目的でドクターカーの導入を目指した実証実験を市原市と共同で実施予定です。
対象となる疾患・診療内容
救命救急センター専従医が主治医として診療を担当するのは、主に心肺停止(CPA)、多発外傷、ショック、重症広範囲熱傷、各種中毒などで、その他全身管理を必要 とする重症・特殊救急疾患も対象としています。また比較的軽症であっても、各診療科の補完として入院診療を担当することがあり、常時20名近くの入院患者の診療を行いながら、救急外来業務に携わっています。
心肺停止(CPA)は年間150名前後を受け入れており、経皮的心肺補助法(PCPS)を用いた心肺脳蘇生や、蘇生後の脳障害予防を目的と した脳低温療法などの高度救命医療も積極的に実践しています。
救急科科長 教授 岡田 昌彦 |
出身大学 | 自治医科大学 平成3年卒 医学博士 |
専門分野 | 救急医学 循環器学 心臓血管外科学 病院前診療 地域医療 |
専門医等 | 救急科専門医 救急科指導医 外科専門医 心臓血管外科専門医 日本救急医学会評議員 日本救急医学会専門医プログラム委員 市原地域救急業務メディカルコントロール協議会会長 CLDMAT隊員 |
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 救急科・IVRセンター兼務
准教授 横井 健人 |
出身大学 | 千葉大学 2000年卒 医学博士 |
専門分野 |
救急・集中治療医学
放射線診断学
インターベンショナルナルラジオロジー(IVR) |
専門医等 |
救急科専門医
集中治療科専門医
IVR専門医(日本IVR学会代議員)
放射線診断専門医
日本DMAT隊員 |
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 助手 藤木 宏太 |
出身大学 | 熊本大学 令和5年卒 |
専門医等 |
CLDMAT隊員 |
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 非常勤医師 森脇 龍太郎 |
出身大学 | 東京医科歯科大学 昭和59年卒 医学博士 |
専門分野 | 救急医学 集中治療医学 災害医学 医療安全 |
専門医等 | 日本救急医学会指導医・救急科専門医・評議員・関東地方会幹事 日本集中治療医学会集中治療専門医・評議員 日本集中治療医学会関東甲信越地方会評議員 日本臨床救急医学会評議員 日本中毒学会クリニカルトキシコロジスト・評議員・編集委員会委員 日本内科学会総合内科専門医・認定内科医・指導医 日本循環器学会循環器専門医 日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医・指導医 日本医師会認定産業医 厚生労働省認定臨床研修指導医・プログラム責任者 JPTEC・ICLS/ICLS-WS・JMECCディレクター NDLSインストラクター 日本DMAT隊員 市原地域災害医療コーディネーター |
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非常勤医師 角山 泰一朗 |
出身大学 | 山梨大学 平成11年卒 医学博士 |
専門分野 | 救急医学 外傷外科学 IVR 集中治療医学 |
応募資格 |
令和7年3月に初期臨床研修を修了する予定の者、
又はそれと同程度の臨床経験を有する者 |
募集コース
および
募集人数 |
当院で救急科の基幹病院として、プログラムの専攻医募集・採用を予定しております。
定員2名(予定) |
研修期間等 |
3年間(予定)
帝京大学医学部大学院進学により学位取得可能 |
面談日 |
日本専門医機構の一次登録に際して事前面談を行います。
・履歴書が届き次第、ご連絡させていただきます。 |
応募方法 |
1.応募用紙兼履歴書(写真貼付)
2.医師免許証(写)A4サイズ
上記1・2の書類を提出してください。 |
採用予定日 |
令和7年4月1日(予定) |
採用条件 |
身分: 病院採用の専攻医
年収:別途ご連絡 私学共済加入あり
交通費:あり 宿舎:あり(単身のみ)
宿舎使用料月額:12000円 |
申込み
および
問合せ先 |
応募をご希望の方、ご興味のある方は、下記担当まで連絡をお願いいたします。
帝京大学ちば総合医療センター 救急科医局秘書 宛
〒299-0111 千葉県市原市姉崎3426-3
TEL:0436-62-1211
FAX:0436-62-1327
メールアドレス:mmachida@med.teikyo-u.ac.jp |
病院見学 |
随時受付中(詳細はFacebookページ・Twitterまたはメールをお願いします) |
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