●大学院へ入学を希望される方へ
病理部では帝京大学大学院医学研究科博士課程「人体病理学・病理診断学」専攻への入学者を募集しています。
【後期研修プログラム概要】
人体病理学・病理診断学専攻では、基礎医学領域の病的状態における病態生理病的構造改変に関する研究分野を取り扱います。当教室では臨床に直結した人体病理学を中心に研究活動を行っており、病理組織標本を免疫組織化学的及び分子病理学的手法を用いて解析し、診断や治療方針の決定、予後推定に密接に関与する因子の同定など、患者さんや臨床医に直接的に貢献し得る人体病理学の発展に寄与するべく研究活動を行っています。
大学院入学は卒後1年次から可能で、研修医との重複も可能です。保健学科、理学部など4年制大学を卒業され修士課程入学を希望される方も歓迎致します。
- ●病理専門医の取得を目指す方へ
病理専門医(日本病理学会認定病理専門医)とは
- 病理部門は一般社団法人日本専門医機構の認定する19の基本領域の1つです。初期研修終了後、病理専門医研修プログラムに則り、研修施設で所定の研修を行います。その後、日本病理学会が実施する専門医試験(筆記試験、実技試験)に合格し、専門医機構により認定されれば病理専門医となります。
【後期研修プログラム概要】
本年度から試行が開始される新制度に則って行われます。(制度の修正、見直しの可能性もありますが、基本的に今後数年は以下の要領で行われます)
・本施設は以下の2つの研修プログラムに含まれる連携施設です。
- 1)帝京大学医学部病理専門医研修プログラム
- 2)東京医科大学病理専門医研修プログラム
病理専門医を目指す方は必ず1つの病理研修プログラムに属することになります。プログラムは基幹施設(本プログラムの場合、帝京大学医学部付属病院あるいは東京医科大学付属病院)と複数の関連施設(当施設はその一つ)を含みます。それらの施設内で所定の単位を履修取得し専門医試験の受験資格を得ます。基幹施設を中心として関連施設をローテートするプログラムになりますが、各施設には特徴があり、研修の主体をどの施設に置くかはご相談ください。
当院は大学付属の総合病院で、特定の分野に偏ることなく幅広い領域の病理診断を行っています。多様な症例に触れ、指導医から丁寧な教育を受けることより、病理診断に関する十分な専門知識を身につけることができます。また、最新の分子病理学的手法を用いた病理診断も学ぶことができます。後期研修のみならず、これまで他科、他の病院で臨床医として実績をお持ちの先生方、及び基礎医学の研究者として活躍されている先生方で病理学に興味をお持ちの方も歓迎します。臨床経験や基礎医学の知識は病理学を専門とする上で役立つことが非常に多く、当教室でも教授をはじめ、免疫学や臨床医学を経験した上で病理学を専攻しています。卒後の方でも病理学に転向することは十分可能です。
【研修内容と到達目標】
指導体制
- 月曜日から金曜日まで毎日行われる病理組織診断、細胞診断、病理解剖で、スタッフ全員がそれぞれの研修医に付いて実施指導します。また、教育的臨床病理剖検症例検討会(年4~6回)に加え、臨床各科との定期的カンファレンス(内科外科、血液内科、脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、乳腺外科など)が年50回以上行われています。
- 専門医資格取得
- 病理専門医(日本病理学会)
細胞診専門医(日本臨床細胞学会)
死体解剖資格(厚生労働省)
- 研修計画と修了後の進路研修例
- 卒後1・2年 臨床研修医(初期研修)
卒後3・4年 病理部シニアレジデント(後期研修)
(大学院入学は卒後1年次から可:研修医との重複可)
卒後5~7年 病理医として勤務(常勤)、病理専門医試験合格、博士号取得
卒後6・7年以降 病理医として研究教育診療に従事
特に希望される方には、海外留学、関連施設への就職などについても対応致します。
問い合わせ先
〒299-0111 千葉県市原市姉崎3426-3
帝京大学ちば総合医療センター病理部
部長 山﨑一人
Tel. 0436-62-1211
E-mail ichipath@med.teikyo-u.ac.jp