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平成の「ことば」

  「ことば」は生き物である。「常識」と同様、時代と共に変化するものだから、決して絶対的な「標準語」など存在しない。よく「最近の若者は...」と言うと「オジン」になった証拠だと言われるが、所詮「オジン」だと言っている本人も数年と経たない内に「オジン」の仲間入りをするのである。最近テレビで「平成の常識」なる番組が好評を得ているが、考えようによっては「平成の常識」からすれば「常識的」は年配族こそ「平成の非常識」なのかもしれない。
  「若者ことば」の変化も時代の変化と同様変容が激しい。かつては、「.....とかア..」を連発する「トカ族」が多かったが、最近は文章の末尾を上げて発音する「肯定疑問文」を連発する「問い掛け族」に取って代わられつつある。この「肯定疑問文」は裏を返せば、何事にも自分の意見は曖昧にし決して物事を断定しようとしない、如何にも日本らしい表現法なのかもしれない。


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帝京大学救命救急センター
Trauma and Critical Care Center,
Teikyo University, School of Medicine

鈴木 宏昌 (dangan@ppp.bekkoame.or.jp)
Hiromasa Suzuki, MD

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