【熱傷面積の算定法】 熱傷では、熱傷面積の大きさが予後や治療方針を決める上で最大の要因で次のような簡易算定法が考え出されている。
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最も簡単で覚えやすく、大まかな面積を容易に算定でき初期治療の目安とするの適している。すべて9%で区分し、11ヶ所の9%と陰部の1%を足して100%である。 頸部、顔面、頭部すべて含めて9%であることに注意。顔面だけでは4.5%
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患者の手掌部(手首から指全部)の面積を体表面積のほぼ1%として算定する。大きな面積を算定すると誤差が大きい。9の法則で飛び火した小さな部分の面積を加算するのに用いられる。 体型は年齢によって異なり、小児は成人よりも頭部が大きく下肢の割合が小さい。体幹を9の法則よりも更に細かく区分し、詳細に熱傷面積を算定するのに用いられる。細かすぎて暗記するには適さない。入院して初期治療が終わって正確な熱傷面積を算出するのに用いる。特に小児では頭部と下肢の割合が細かく決められている。
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【熱傷面積算定の実際】 こうした熱傷面積の算定法を応用して、実際に熱傷面積の算定を実習してみよう。 |
[ REFERENCES ]
<9の法則(Rule of Nine)>
Wallance AB, McGill MSc, Edin MB:The exposure treatment of burns. Lancet, 260:501-504,1951.
<5の法則(Rule of Five)>
Blocker TGJr:Local and general treatment of acute extensive burns. Lancet 260:498-501,1951.
<Lund & Browderの公式>
Lund CC,Browder NC: The estimation of area of burns. SGO 79:352-358,1944.