【熱傷治療の腕試し 03】
正解です!
 
- 頭部はII度で全体のおよそ1/4なので2%
- 左上肢はほぼ全域で、II度の部分は手の部分と前腕の一部なので多くても3%、したがって総面積で9%。
- 右手はII度でほぼ前腕全域(上腕の部分は手掌法で前腕に含める)なので9/2=4〜5%
- 体幹前面は全体で約1/2で9%、III度はその1/2で4〜5%
- 体幹背面は全体で約1/4〜1/3なので5〜6%、II度は2〜3%に過ぎない。
- 下肢は、右下肢のII度の部分を左下肢に移して考えると、左下肢全体なので18%、II度の部分は5〜6%程度。
- したがって、総熱傷面積は、
2+9+(4〜5)+9+(5〜6)+18=47〜49%と言えるから48%と判定される。
- 一方、II度の面積は、
2+3+(4〜5)+(4〜5)+(2〜3)+(5〜6)=20〜24%と言えるからおよそ22%と判定。
- B.I.(burn index)は、II度の面積を1/2と換算するから、
(22%)/2+(48-22)=37と言える。
- 初期輸液量は、Baxterの式では、総熱傷面積(%)×4×体重(kg)
- であるから、48×4×70=13440ml となる
- 大切なのは、この投与量は最初の24時間に投与する量であり、
- その1/2を最初の8時間で投与し、残り1/2を次の16時間で投与することである
- したがって、最初の投与速度は、13440÷2÷8=840ml/hrとなり、a)が正解ということになる。
【次の問題に進む】
|