中枢神経系に戻る
TOPメニューに戻る
中枢神経系

脊髄 

No. 164、No. 165、No. 166、No. 167  ( 標本箱 B )

・No. 164:頚髄、No. 165:胸髄、No. 166:腰髄−横断、HE染色
・No. 167:頚髄−横断、ワイゲルト−パルの髄鞘染色(リチウムヘマトキシリン)、核染色(カルミン)


《観察ポイント》

(1)低倍でNo.165を観察し、全体の輪郭、前正中裂後正中溝中心管灰白質(H字形; 神経細胞多)と白質(神経線維)の分布などの略図を描く(cf.総論No.37)。図の左半分に灰白質、右半分に白質にみられる構造(下記)を描き入れ、部分、部域を指示する。

  灰白質
   前角: 前方に突出する部分; 頚髄腰髄で特に発達
   中間質: 前角と後角の間; 中心部(中心灰白質)と外側部
       <特>側角: 中間質外側部の突出; 頚髄下部〜胸髄上部
   後角: 後方に突出する部分; 基部より後柱底、後柱頚、後柱頭、後角尖(膠様質、海綿質); 終帯(白質)に続く

  白質
   前正中裂後正中溝
   前外側溝(前根線維の出るところ)、後外側溝(後根線維の出るところ)
   前索:前正中裂と前外側溝の間
   側索:前外側溝と後外側溝の間
   後索:後外側溝と後正中溝の間
       <特>後中間溝:後索中央; 薄束(内)+楔状束(外); 頚髄
クリックすると拡大

(2)適切な標本で灰白質に下記の神経細胞および神経細胞群)を確認して描く。大きさに留意。
    @運動性前角細胞:大型の多極神経細胞; 頚髄、腰髄の前角(cf. 総論)
    A中間質外側核(交感神経核):小型の紡錘形の神経細胞; 胸髄の側角
    B胸髄核(背核):中型の球形の神経細胞; 胸髄後角底の内側(灰白質)
クリックすると拡大クリックすると拡大

(3)髄鞘染色した頚髄の標本(No. 167)に、下記の構造がみられたら確認する。
  
    @網様体:側角と後角の間; 灰白質の外側への突出と白質とがまざり合い網目状を呈する; 頚髄上部より上方
    A白交連:左右からの神経線維交叉; 中心管前部の白質


〈その他〉

・灰白質、前角、後角などは立体的には長軸方向の柱状→灰白柱、前柱、後柱。
・中心管は単層の上衣細胞で囲まれているが閉塞していることがある。

                               

中枢神経系central nervous system 脊髄spinal cord 頚髄cervical segment  胸髄thoracic segment 腰髄lumbar segment 前正中裂anterior median fissure 中心管central canal 灰白質gray matter 白質white matter 前角anterior horn 側角lateral horn 後角posterior horn 膠様質gelatinous substance,substantia gelatinosa 海綿質substantia spongiosa  中間質(中心部、外側部)intermediate substance (central, lateral− −) 後正中溝posterior median sulcus前外側溝anterior lateral sulcus 前根線維anterior (ventral) root fiber 後外側溝posterior lateral sulcus  後根線維posterior (dorsal) root fiber 前索anterior funiculus 側索lateral funiculus  後索posterior funiculus 後中間溝posterior intermedian sulcus 運動性前角細胞motor anterior horn cell, anterior horn motor neuron  中間質外側核intermediolateral nucleus 胸髄核thoracic nucleus (背核dorsal nucleus) 網様体reticular formation 白交連white commissure灰白柱gray column 前柱anterior column 後柱posterior column 上衣細胞ependymal cell


中枢神経系に戻る
TOPメニューに戻る
Copyright © by Department of Anatomy, Teikyo University School of Medicine. All Rights Reserved.