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中枢神経系

大脳

No. 168  ( 標本箱 B )

・中心後回近辺、垂直断
・HE染色


《観察ポイント》

(1)肉眼で表面に入る溝(大脳溝)と溝によって生じるシワ大脳回を確認する。大脳回表層の青紫色に染まっている部域が大脳皮質(灰白質)、中央の赤紫色の部域は大脳髄質(白質)の一部である(白質は内部に続く)。全体の略図を描く。
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(2)表面を被う髄膜の残存している部分を観察する。
      クモ膜: 細胞に富む結合組織の薄膜(溝には入らない); 血管ほとんどなし
      クモ膜下腔: クモ膜と軟膜の間の間隙; 溝の入口で広い(太い血管)
      軟膜: 皮質表面を被う結合組織の薄膜(溝に入る); 血管に富む

(3)皮質(灰白質)を観察し、構成細胞によって、おおよそ6層に分けられる部域をさがし6層の略図を描く(各層の境界は明瞭ではない)。
    @分子層(表在層): 主として神経細胞の突起
    A外果粒層: 果粒細胞(球形、多角体形などの小型の神経細胞)密集
    B外錐体細胞層: 主として小型錐体細胞(錐体形の神経細胞; 先端を表面に向けている
    C内果粒層: 果粒細胞密集
    D内錐体細胞層: 主として大型中型の錐体細胞
    E多形細胞層: 中型〜小型のさまざまな形状の神経細胞
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〈その他〉

・No. 169、No. 170が標本箱に入っていたら下記を観察する。
    No. 169(髄鞘染色): 大脳の線維構築を理解する
     放線状(髄質→皮質;B外錐体細胞層): 放線束
     接線方向(皮質表面と平行; 主に内果粒層、内錐体細胞層):バイヤルジェ線
    No. 170(ゴルジ鍍銀法): 神経細胞と複雑に分岐する突起を観察する。
・中心前回(運動領)の内錐体細胞層にはベッツの巨大錐体細胞がみられる。
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大脳cerebrum 中心後回postcentral gyrus 大脳溝cerebral sulcus  大脳回gyrus of cerebral cortex, cerebral gyrus 大脳皮質cerebral cortex  大脳髄質cerebral medulla 髄膜meninges クモ膜arachnoidea クモ膜下腔subarachnoidal space 軟膜pia mater 分子層(表在層)molecular layer (plexiform layer) 外果粒層outer granular layer 果粒細胞granular cell 外錐体細胞層outer pyramidal layer  錐体細胞pyramidal cell 内果粒層inner granular layer 内錐体細胞層inner pyramidal layer  多形細胞層multiform layer, polymorph layer 放線束radial bundle  内、外バイヤルジェ線inner, outer band of Baillarger ベッツの巨大錐体細胞giant pyramidal cell of Betz  ゴルジ鍍銀法Golgi preparation, silver impregnation


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