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リンパ性器官

脾臓

No.59、 No.60 ( 標本箱 A )

 ・No. 59 HE染色
 ・No. 60 PAS(多糖類染色)−ヘマトキシリン染色


《観察ポイント》

(1) 低倍で全体を観察する。外表面は密性結合組織の厚い被膜(線維膜)でつつまれ、被膜から内部の実質に小柱(脾柱)が伸びていること、実質(脾髄)には多数のリンパ小節(脾小節白脾髄)とその間の血液の充満した海綿状の組織(赤脾髄: この標本では赤血球がよく染まっていないので明るくぬけてみえる)を確認し、略図を描く。脾柱の中に動静脈(脾柱動静脈)が通ることを確認する。
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(2)白脾髄(脾小節)を描き、中に中心動脈を指示する。
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(3)赤脾髄(細網組織の中に太い洞様毛細血管が迂曲しながら通る)を観察し、次の構造を描く。
    脾洞
      大きな径をもつ洞様毛細血管(静脈洞)。細長い棒状の内皮細胞(杆状細胞)が長軸と平行に一層に並んで壁をつくる。細胞の核は管腔側にあり、突隆している。杆状細胞を細網線維の束がところどころで輪状に取り巻いている(輪状線維)。(出来るだけ細長い斜断像をさがすとよい)。
    脾索
      脾洞の間を埋める細網組織。網眼の中に血球、形質細胞、マクロファージ(脾細胞)など
    筆毛動脈:
      リンパ小節周辺にみられる細動脈
    莢動脈:
      内径は毛細血管とほぼ同じ、細網細胞と細網線維が内皮を輪状取り巻いている(径に比べて壁が厚い)。
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(4)No.60の標本ではPAS染色により細網線維が赤紫色に染まっているので脾洞の輪状線維莢動脈の観察に適する。輪状線維は不連続の点または短い線としてみえる。
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〈その他〉

・脾臓内の血液の流れを常に念頭におくこと。
・白脾髄、赤脾髄は割面を肉眼でみた時、それぞれ白い点と暗赤色にみえるため。


                               
脾臓spleen 被膜(線維膜)capsule 脾柱splenic trabecula 脾髄splenic pulp PAS periodic acid-Schiff 白脾髄white pulp(脾小節splenic nodule) 赤脾髄red pulp  脾洞splenic sinus 脾索splenic cord杆状(内皮)細胞(紡錘状内皮細胞)rod-shaped(endothelial)cell(spindle-shaped endothelial cell) 輪状(細網)線維circular(reticular)fiber 脾細胞splenic cell 脾柱動(静)脈trabecular artery(vein) 中心動脈central artery 筆毛動脈penicillar artery莢動脈sheathed arteriole


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