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リンパ性器官

胸腺

No. 113、 No. 114、 No. 115 ( 標本箱 B )

・No. 113(6ヶ月の胎児) No. 114(18才) No. 115(成人)
・HE染色


《観察ポイント》

No. 113

(1)低倍で全体を観察する。外表面は結合組織の被膜で被われ、被膜から内部の実質に向かって結合組織(小葉間結合組織)が入り、実質を多数の不完全な小葉に分けている。各小葉の表層(皮質)には細胞が密集し暗くみえる。いくつかの小葉の内部をつないでいる髄質は細胞が少なく明るくみえる。全体の略図を描く。
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(2)倍率を上げて、皮質と髄質を観察し、次の構造を描く。
   皮質: 胸腺細胞(リンパ球)、密
   髄質: 胸腺細胞、疎
       ・上皮性細網細胞: 明るい楕円形の核(細胞質突起で結合)。(皮質、髄質両方の骨組みをつくっているが髄質の方がみつけやすい)
       ・ハッサル小体: 変性した上皮性細網細胞が同心円状に重層している球状の小体、大きさはさまざま、時には中央部が変性している(石灰化、硝子様化など)。小体の集団が扁平な細網細胞からなる被膜に包まれて髄質の大部分を占めていることもある。
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No. 114、No. 115

胸腺の加齢による変化(思春期以後)を理解するため、No.113と対比して観察。
  結合組織: 脂肪細胞増加 (脂肪変性)
  実質: 退縮 (リンパ球、細網細胞の減少、ハッサル小体の縮小と減少)脂肪組織の中に島状に散在
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〈その他〉

・胸腺の細網細胞は内胚葉性上皮に由来する特殊な細網細胞(cf.間葉性)。なおわずかではあるが外胚葉性上皮が含まれていると言われている。



胸腺thymus 被膜capsule 小葉lobule 皮質cortex 髄質medulla 胸腺細胞thymocyte  ハッサル小体Hassall’s body,Hassall’s corpuscle (thymic corpuscle of Hassall) 退縮involution 脂肪変性fatty degeneration


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