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生殖器系 − 女性生殖器

卵巣

No. 136 ( 標本箱 B )   (その1)

 ・横断 (卵巣門を通る)
 ・HE染色


《観察ポイント》

(1)肉眼で全体を観察する。長楕円形の部分が卵巣の横断面、柄のような部分が卵巣の両側を被う腹膜が合して子宮広間膜に移行する部分である卵巣間膜、卵巣間膜から血管、神経が卵巣に入るところが卵巣門である。低倍で、中央部の血管や神経に富む髄質と、表層部の卵胞や(黄体)、白体のみられる皮質を確認し、全体の略図を描いて下線の部分を指示する。
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(2)皮質の中に下記の構造をさがして描く。
   @原始卵胞または一次卵胞(正中線の切片を選ぶ)
       卵細胞: 中央; 一次卵母細胞; 明るく丸い大きな核; 核小体顕著
       卵胞上皮: 卵細胞を囲む; 単層扁平(原始)or単層立方(一次)
   A成熟卵胞(グラーフ卵胞)の卵胞壁: 広い卵胞腔(ピンク、無構造)の周囲
       果粒層: 重層する卵胞上皮細胞の丸い核
       内卵胞膜: 明るい核の大型の細胞と血管に富む層
       外卵胞膜: 紡錘形の小型の細胞と線維からなる層
   B白体: 無構造; 淡いピンク; 雲のようにみえる
   C黄体細胞(黄体そのものはない。白体の周辺部に残存しているところをさがす)
        多数の脂肪空胞でみたされた大型の細胞; 中央に核、細胞の間には毛細血管網
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(3)二次卵胞成熟卵胞の卵細胞を通る切片については次頁(その2)。


〈その他〉

・黄体細胞は黄色の色素ルテインと脂肪滴を含むが(名の由来)、これらは標本作成過程で溶出するため細胞は脂肪空胞でみたされ白くみえる。但し、ルテインが残存する細胞(黄色の脂肪滴でみたされる)がごくわずか含まれる標本もある。
・皮質を埋める間質(卵巣支質)は紡錘形の細胞が密在する細胞性結合組織。



女性生殖器系female reproductive system 卵巣ovary 卵巣門hilus(hilum)  卵巣間膜mesovarium 皮質cortex 髄質medulla 卵胞ovarian follicle 黄体corpus luteum  白体corpus albicans 白膜tunica albuginea 原始卵胞primordial follicle  一次卵胞primary follicle 成熟卵胞mature follicle(グラーフ卵胞Graafian follicle) 一次卵母細胞(primary oocyte) 卵胞上皮follicular epithelium 卵胞洞(卵胞腔)follicular antrum 果粒層stratum granulosa  卵胞膜theca folliculi 内卵胞膜theca interna  外卵胞膜theca externa 黄体細胞lutein cell,luteal cell 


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