mh-e の使い方
研コン室の UNIX WS (fuji, suzuka, aida)で電子メールを読むにはいろい
ろな方法がありますが、私は mh-e をお勧めします。mh-e はメールを読み書
きするツール群 mh を nemacs (エディタ)上で利用するためのものです。パ
ソコンで使う Eudora や Al-Mail のようなマウスによる快適な操作はできま
せんが、文字だけで処理できるため単純な端末からでも手軽に利用でき、高機
能です。このページでは mh-e の簡単な使い方を紹介します。
nemacs の起動
まず nemacs と呼ばれるエディタを起動します。すでに nemacs が起動してい
る場合はこの作業は不要です。
起動するには単にコマンドラインに
nemacs (リターン)
と打てば OK です。
nemacs 自体の使い方についてはここでは省略しますが、nemacs の終了は
C-x C-cを押します。わ
けのわからないことを聞いてきたり、変なモードになってしまったときには、
C-gを入力すると取消できることが多いです。
またM-x help-with-tutorialで基本的な使い
方のヘルプを読むことができます(英語です)。
mh-e を起動する
mh-e を「メールを読む」モードで起動します。nemacs に対して
M-x mh-rmail
という操作を行ないます。
C-x m
でも同様です。もし新しいメールが来ていれば、新しいメールの一覧が表示さ
れます。なければ最下行にNo new mailと表示されます。このメール
一覧を inbox と呼びます。
メールを読む
一覧に載っているメールを読むには、読みたいメールにカーソルを合わせて、
ピリオド(.)を入力します。メールの中身が表示されたら次のような
キーが使用できます。
(Space) 1画面分進む
(BackSpace) 1画面分戻る
n 次のメールに進む
p 前のメールに戻る
メールを書く/返事をする
メールを書くには、メール一覧(空でもよい)にカーソルがある状態で、
sを押します。send の s です。
すると To、Cc、Subject を尋ねてくるので、順に答えます。必要がなければ
そのままリターンを押します。それぞれの意味は
To: 送信先のメールアドレスを記入します。
Cc: 写し(Carbon Copy)を送りたい相手のアドレスを記入します。
写しと本物は中身はまったく同じです。コピーを自分の手元に
残しておきたい時や、関係者に知らせておきたい時などに使います。
Subject: メールのタイトルを記入します。受けとった相手が Subject
だけでおおよその内容を把握できるように留意します。
また全角文字(日本語)は使わない方が無難です。
To や Cc のアドレスは間違いのないように気をつけます。アドレスはコンマ
で区切って並べることで複数の相手を同時に指定することができます。
ここまで指定すると、指定した内容をヘッダとしたメールの形が表示されま
すので、その下に本文を書いていきます。日本語を書くには
日本語モードにします。
書き終ったら、C-c C-c (コント
ロール + c を2回)押すと送信されます。書いているうちに送るのをやめた
くなったときには、C-c C-q で
やめます(やめていいか、と聞いてくるので y と答えます)。どちらの場合
にもメール一覧に戻ります。
返事を書く場合には、一覧で返事をしたいメールにカーソルを合わせて
a を押します。Reply to whom と聞いてくるので、普通は
ただリターンを押します。以降は上のメールを書く場合と同じです。
mh-e を終了する
mh-e を終了するには一覧のところでqを押します。
その他の機能
- 新しく来たメールを読む
-
一度 mh-e を起動したあとから来たメールを読むには、一覧のところで
iを入力します(incoming の意?)。
- 以前に読んだメールを読む
-
mh-e は起動したときに届いていた新しいメールだけを inbox に取り込んで一
覧にしますが、以前mh-e を使った時にすでに取り込んであるメールを読むに
は、一覧のところで
M-r
を入力します。
- いらなくなったメールを消す
- メールを消すには一覧で消したいメールにカーソルを合わせて
d
を押します(delete の意)。この時点では消去マーク(D)をつけただけで実際
には消えません。取り消すには
u
を押します(undo の意)。
本当に消すには xを押します。マークをつけたままこれを忘れて
mh-e を終了しようとすると「バッファが変更されていますが、セーブするの
ですか」などと(英語で)尋ねてくるので、C-gで取り消して、xで本当に消去するなり
uで取り消すなりします。
- 書いている途中で To や Cc を変える
-
メールの本文を書く時にヘッダ部分はカーソルを動かして普通に編集してし
まって構いません。間違いだけはないようにしましょう。
- 返事に元のメールの内容を引用する
-
カット&ペーストをしてもいいのですが……。
返事の本文を書いている時にC-yを入力する
と、その場所に元のメール全文が引用マーク(行頭の>)付きで挿入されます。
必要な行だけを残して不要な行はできるだけ消しましょう。
- もっと高度の機能は……
- mh-e ではほかにも
- フォルダへの仕分け
- ファイルへの書き出し
- 引用
- シグネチャ(署名)
などの多くの機能が利用できます。詳しくは公開されているWWWページ(例)などを御
利用下さい。
参考: nemacs のキー操作について
M-x
メタキーを押しながら x を押すことを意味します。メタキーはスペー
スキーの左のダイヤ型マークのキーです。
パソコンなどからリモート作業をしている場合にはメタキーはありません。こ
の場合は ESC キーと x キーを順番に押すことで同じことができます。
C-x
コントロールキーを押しながら xを押すことを意味します。
注意して欲しいのは C-x m と C-x C-m は違うということ
です。前者はC-xを入力した後コントロールを離してmを入
力します。
C-¥
コントロール + バックスラッシュ(右上の方のキー)を押すと、かな漢字変
換モードになります。右下の[--]が[あ]に変わります。も
う一度押すと元に戻ります。パソコンではバックスラッシュのかわりに円マー
クのキー(¥)を用いることもあります。
last modified:
03/27/97 ; 13:57:35 (JST)
mh-e の使い方 /
医学部研コン室 /
月曜相談員 森川
< morikawa@med.teikyo-u.ac.jp >