ブランド品の オメプラゾン と、ジェネリック品のOmeprazole-Towa, Ovulanze およびOmerapについて胃酸分泌抑制作用を比較した。

方法：７名のCYP2C19のextensive metabolizerで、Helicobacter pylori陰性の健常男性を被験者とし、非盲験化交差試験を実施した。

結論：ブランド品よりもジェネリック品の方が夜間の胃酸分泌抑制作用が弱く、また胃酸抑制の程度にもばらつきが大きかった。

 

文献：Shimatani, T., M. Inoue, et al. (2006). "Acid-suppressive effects of generic omeprazole: comparison of three brands of generic omeprazole with original omeprazole." Dig Liver Dis 38(8): 554-9.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=16524789&itool=pubmed_DocSum

 

 
中木のコメント：薬物動態の比較研究は多い中で、薬力学の比較をした貴重な研究である。盲験化試験ではないが、ブランド品のほうがジェネリック品よりも作用の面で優れていることを示している。