アメリカ新生活(2):「名前は母音2個まで」の法則 日米とも野球のシーズンとなりました.
こちらではお互いをファーストネームで呼びあうのが習慣です. たとえボスの教授といえどもファーストネームです. 当方のボスはクリスとトムですが、 仕事の話をするときでも「トム、実験について相談したいんだけど」と切り出します. これは日本では到底考えられないことですが、大変よい習慣のように思います. 日本人にとってはファーストネームで呼びあうと、 何とはなく親愛の情がわきますし、 率直に話し合うきっかけとなるような気がします. さて当方のファーストネームは「のぞむ(Nozomu)」です. こちらの人々は発音できないんだな、これが. 最初の1ヶ月は、どういうわけか「ニズモ」と呼ばれていました. 「Nozomu」とちゃんとスペルを書いたり、 署名していても、「ノゾム」と発音せずに「ニズモ」と呼ぶのです. ボクはグレムリンのエイリアンじゃないっちゅうの.
「ニズモじゃないのか?」「違う、ノゾムだ」「ごめん、誤解してた」・・ 今はちゃんと「ノオゾオムウ」と呼んでくれます. ただ、発音しにくいのは変わりないようです. どうもアメリカの人たちは、母音3個以上の名前は発音できないようです. そういえばラボの同僚は、メーガン、アンデイ、ジョー、マット、ハー、etc.etc.・・ えっ、クリントンは母音3個あるじゃないかって? クリントンはスペルを書くとClinton、母音は2個なのです. 勿論例外もあるとは思いますが、この「名前は母音2個まで」の法則は正しいと思っています. ちなみにこの法則は、イギリス留学経験のある家内の発見によるもので、 当方も自ら実感する羽目となりました.
当方の名前の「ノゾム」はどうしようもありませんが、 できれば、呼びやすいように母音2個のニックネームを自分でつけると良いと思います. たとえば、「たかゆき」さんなら、 「My name is Takayuki, so call me TAKA!」といった具合です.
もし「将来、自分の子供には国際的な舞台で活躍してもらいたい!」 と考えていらっしゃる方がおいででしたら、 この法則を念頭におかれて名前をつけてはいかがですか? 英語圏の人々が呼びやすい名前の方が、社会に溶け込みやすいのには間違いないと思います. そう考えると「たろう」「じろう」「しろう」など、シンプルですが良い名前ですよね. 名前ひとつとっても、日本で生活していただけではわからないような新しい発見があります. 2000.5 |