みなさま、お久しぶりでした。
ずいぶんとごぶさたしてすみません。
2003年4月日本に帰国し、もそもそと仕事を始めました。
久しぶりの日本での生活は、
通勤ラッシュから仕事のペースまでまさしく「浦島太郎状態」でした。
それでも半年以上経過しずいぶんと適応できてきたので、
そろそろ留学便りを復活させたいと思います。
といっても現在は日本にいますので、 アメリカ生活を振り返った感想や、
日本に戻ってから日々感じていることをつづっていきたいと思います。
新年最初の今回は「Treasure in ATLANTA-アトランタのたからもの。その1」です。
Treasure in ATLANTA-アトランタのたからもの。その1
今回は、まずなにより写真から見てください。

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のび太が優勝トロフィーを渡している人、誰だかわかりますか?
解った人は、、、
「どうもありがとう!あなたはのび太と同世代です!!きっとのび太と感動を分かち合えます。」
ちなみに、解らなかった人は、、、
「この海坊主、だれ??」と興味深く読んでみてください。
のび太はお友達といっしょに、とある晩、
アトランタ南部のスペアリブ屋さんへと車をとばしました。
日本人総勢20名あまり。アトランタにいる「セレブ」に会うためです。
そのスペアリブ屋さんは市南部にありました。
どちらかというと、「黒人の居住区」で、
「治安はばっちり安心」という場所ではありません。
ある人の話によれば、その「セレブ」は、
周りの黒人コミュニテイへの奉仕活動の一環として、
かつて自分が住んでいたところにスペアリブ屋さんを造ったそうです。
そのスペアリブ屋さんには、
周囲に住んでいる黒人の子供たちが遊んだり体を鍛えられるスペースが備えられているとのことでした
(ボクは夜に行ったので実際に確認はできませんでしたが)。
スペアリブも大変美味しいもので、
アメリカンサイズ、値段も安く、店内も近所の人たちで賑わっていました。
その「セレブ」がアトランタにいるというのも、
これまたある人の目撃談でした。
なんでも、アトランタ発成田行きのフライトに乗っていたとのこと、、、。
『いや、でっかかったよー。あの体、ビジネスでも大丈夫かなー!?きついんじゃない?
でも、日本に行くってことは、まだ試合出てんのかなー?』
案内されスペアリブを注文すると、お店のひとが日本人と気づいて彼のビデオを持ってきてくれました。
「まいうー」のスペアリブをほうばりながらビデオ観賞会です。
若いころからの試合の数々、
シークとのタッグ、馬場との試合、得意技のフライングニードロップや手刀突き、
フォークでの凶器攻撃など懐かしく観ました。
そう、彼の名前は「アブドラ・ザ・ブッチャー」!
のびた達の世代では知らないひとはいないはず!
そう言っても過言ではないほどのプロレスラーです。
ブッチャーはヒール(悪役)ですが、その特異的な容貌から人気でした。
事前の情報収集で
「日本人が食事に来てくれたときにはブッチャーさん本人が来てくれることもある」
と知っていましたので、お店の人に話すと連絡をとってくれるとのこと。
その後お店の人が
「オーナーはこれから準備してお店に来ます」。
1時間半ほどして来てくれたのが最初の写真です。
ブッチャーさん本人は大変物静かで優しい人でした。
手に持っている葉巻も「彼のスタイル」のための小道具で、
実際には「吸わないよ」とのこと。
こちらの人数を数えて、さらに人数分より大目にサインをくれました。
それがこれです。

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話によれば、
「自分がこれだけ財をなしたのは、日本のおかげ、馬場さんのおかげ、大変感謝している。」
とのことでした。
現在日本にときどき行くのも全日(馬場さんのプロレス団体です)の試合に出るためだと。
たしかに現在プロレスはプライド、K−1などに押されているうえに、
全日、新日とも団体分裂が相次ぎ興行が大変なようです。
馬場さん、日本への恩返しのために老体(とは思えないほどの巨体)にむち打って
太平洋を越えて試合に出向く話には感銘を受けました。
勿論ブッチャーさんが来てからは大撮影大会と化しました。
ブッチャーさんはこちらの注文にもすべて応えて写真をとってくれました。
のびたはレストランホールに飾ってあるトロフィーをもって写真におさまったのです。
ブッチャーさんは降りしきる雨の中、 お店の玄関まで送りに来てくれ、
のびたたちみんなが車で帰るまでずっと見送ってくれました。

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ほんとに、とおーーってもイイ人でしたよ。
写真のブッチャーさんの眼を見れば解りますよね。
のびたにとってはとてもイイ思い出でした。
今も2ショット写真はのびたのパワーブックG4のデスクトップを飾っています。
そうそう、あのおでこのたてすじ(まあ、勲章でしょう)、めっちゃ硬かったです。
(01/20/2004)
注1:お店のメニューです

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注2:ブッチャーさんについて、
もうちょっと知りたいなという方にはこのへんがお薦めでしょうか。