のび太の音楽日記
2005に言ったコンサート・その1
さて,昨年もいろんなコンサートに行きました.
その備忘録です.やっぱり生の音はいいですよ.
音楽がお好きなかたは,ちょっぴり贅沢ですけど,
普段少し節約してぜひ,コンサートへお出かけになってはいかがでしょうか.
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May 2005
品川区管弦楽団(しなかん)定期演奏会
ボロディン 歌劇 イーゴリ公 序曲
チャイコフスキー ロメオとジュリエット
ブラームス 交響曲第1番

ブラームスはのび太の大好きな作曲家です.
交響曲1番はすばらしい作品ですよね.
のび太はブラ1のCDでは,カラヤン指揮ウイーンフィルの1番が好きです.
まったく無駄な音がない,精緻なつくりの1番,今回もしなかんはすばらしい演奏でした.
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July 2005
TEATRO ALLA SCALA
LA CENERENTOLA
GIOACHINO ROSSIN
昨年の10大ニュース入りしたコンサート.のび太,ついに,オペラデビューしました.
いきなり,ミラノスカラ座です.

これについては,また別の回でちょっと詳しく話したいと思います.
とっても楽しかったし,かけがえのない経験をしました.
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July 2005
FESTA SUMMER MUZA KAWASAKI 2005

マーラー 交響曲第5番
東京都交響楽団
指揮:若杉弘
オーケストラにとって夏は,9月からの新シーズンを前にしたオフです.
その間を利用していろんなフェスティバルがあります.
これは要チェックですよ.
いろんなプログラムがいつもより安い値段で組まれているからです.
また,世界各地のオケのトップミュージシャンが毎年来日するプログラムもあります(PMFなど).
そんなプログラムのひとつが,ミューザ川崎で催されたサマーフェスタでした.
日本の主要オケが連日演奏を繰り広げました.
のび太はそのひとつ,マーラー5番を聴きにいきました.
若杉弘さんはのび太の先輩ですが,お歳をとられましたねー.
手すりを使ってよっこいしょと指揮台にあがられていました.いい演奏でした.
でも,のび太は,マラ5を堪能するにはまだ未熟なようです.
ちなみに,今回のコンサートはリハーサル見学付きで4000円.
リハーサルから見た親友のマエストロ閣下は「いやー,リハーサルはとても勉強になった」と仰せでした.
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November 2005
BERLINER PHILHARMONIKER IN JAPAN 2005
ベルリオーズ 「海賊」序曲
ラウ゛ェル 「マ メール ロワ」
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
BERLINER PHILHARMONIKER
Conducted by SIR SIMON RATTLE
これも2005十大ニュースのひとつです.
これも素晴らしいひとときでした.のび太のお気に入りでお話した通りです.
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November 2005
SYMPHONIE ORCHESTER DES BAYERISCHEN RUNDFUNKS
JAPAN TOUR 2005
チャイコフスキー ピアノコンチェルト1番
アンコール;ブラームス ピアノソナタ3番
スカルラッティ ソナタハ短調
ショスタコービッチ 交響曲第5番「革命」
アンコール;グリーク ペールギュント組曲より「ソルウ゛ェークの歌」
ストラビンスキー 火の鳥より「カスチェイ王の魔の踊り」
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス指揮
イエフム・ブロンフマン ピアノ
2004年のブロンフマンのウイーンフィルとの共演(ラフマニノフピアノコンチェルト3番)をテレビで見て衝撃を受けたので,
このコンサートを聴きにいきました.
ブロンフマンはおっきな人でした.
ヤンソンスよりひとまわりも大きかった,といえば想像してもらえるでしょうか.
彼のピアノは大変特徴的でした.
これほど打鍵の強いピアニストはいないかもしれません.
体重をのせた演奏です.
おかげでppまで強く聴こえてしまいますが,それはそれで彼の長所なのでしょう,
まさに「ブロンフマンワールド」です.
すごい迫力でした.
しかしまあ,突っ走ってました(笑;周囲を顧みません).
ヤンソンスも相当苦労して指揮していたと感じました.
全体の出来としては「アンサンブルって大事だな」と感じました.
ブロンフマンのアンコールはピアノソロでしたが,そのソロのほうもとっても素敵でした.
ショスタコの5番はとってもいい演奏でした.
いままで聴いたタコの5番のなかでベストと思います.バイエルンは弦が厚いですね.
3楽章と4楽の間でブレークがありました.
この仕切り直しのあとがまたよかったです.
あとヤンソンスはとてもわかりやすい指揮をしますし,なにより華やかな曲が得意のように感じました.
今年のウイーンフィル,ニューイヤーコンサートもそうでしたね.
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November 2005
「ドラマチック二大ピアノコンチェルト」
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
レニングラード国立歌劇場管弦楽団
アンドレイ・アニハーノフ指揮
タチアナ・シェバノワ(チャイコ) ピアノ
スタニスラフ・ジェウ゛ィツキ(ラフマ) ピアノ
タイトル,見ましたよね!?
「ドラマチック二大協奏曲!!」なんてベタなタイトルつけるのは,
そう,ご存じの通り,光藍社です!!
今回はラフマの2番を「生で聞いてみよう」と考えて,正直「衝動買い」してコンサートに行きました.
オケはレニングラード国立歌劇場です.
年末年始,バレエプログラムを中心に日本で数カ月荒稼ぎ(失礼!)している超多忙オケです.
チャイコの1番は,やっぱり多忙なせいか,オケが少し疲れてました.
2楽はよかったですが,ピアノも,前回のブロンフマンと比べてしまいました.
一方,ラフマの2番はよかったです.
彼(スタニスラフ)は高校3年生です.
とっても上手ですよ.タッチがよかったです.
もう少し成熟して打鍵が強くなると完璧かもしれません.
しかし,ラフマの2番は聞いているだけでも,おそろしく難しい曲ですね.
それを問題なく弾いていましたから,さすがです,今後注目かもしれません.
ちなみに,上記二人のピアニストは親子です.
さしずめママは,ステージママついでに弾いちゃいました,ってな感じでしょうか.
さて,やや話題はそれますが,コンサートに行くとたくさんチラシをもらいますよね.
なかでも一目瞭然,ベタで派手.黒や白バックに,虹,花火など壮大な絵柄,
それに「情熱,夢,華麗,熱情,衝撃,憑依」などの言葉がちりばめられていたら,それは光藍社のちらしです.
のび太はこういったチラシを見るのが大好きです.
やっぱり年末は「ナッツクラッカー」ですからね.
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December 2005
上原彩子 ピアノリサイタル
ご存じの通り,素晴らしいピアニストです.
チャイコフスキーピアノコンクル優勝も日本人初,女性初ならば,EMI CLASSICSとのピアニスト専属契約も日本人初.
もしご存じなければ,昨年9月に発売されたCDをお聴きください.
チャイコのピアノコンチェルト一番と展覧会の絵です.
聴けばわかります,ただものではありません.
特に展覧会の絵はもの凄いですよ.

そんなわけで,上原彩子さんの生音を聴いてみようとしずかちゃんと鎌倉に出かけました.
弾いている雰囲気はなんとなくのだめを思わせるところがあります.
ほんわかっとした感じでステージに出てきますが,ピアノに座り,顔つきがかわり,首が左に傾いたら,
もう,息をする暇はありません.
今回の座席は手が見えなかったのでグランドピアノのカバーの板に映った手の動きを見ていました.
それにしても,前傾姿勢の感じなどのだめに似ているような・・・!?
のび太の気のせいでしょうか.
それはともかく,すごいピアノでした.
とくに,ラフマニノフソナタ2番,すごかったです.
このピアノをもっと聴きたいがために,2006年もコンサートに行くことになりましたが,
それは2006音楽日記にて.

2006.05