のび太の音楽日記

2006に行ったコンサート・その1

みなさん,お久しぶりです.
のび太は後厄を含め,やっと厄年が過ぎました.
ま,この2―3年はいろんなことがあったので,少し人相でもかえようかと思い,
以下のような顔になりました(笑).


のび太近影

さて,今回はのび太が2006に行ったコンサートのレビューです.

■■■ (1) ■■■

01/10/2006
ロシア文化フェスティバル2006in Japan
オープニング・ガラコンサート
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリンスキー歌劇場管弦楽団
ウ゛ァイオリン:諏訪内晶子
ピアノ:上原彩子

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番より第1楽章
プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番
ラフマニノフ 交響曲第2番


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昨年がロシア文化フェスティバルの年だと知っていたました?
日ロ国交回復50周年にちなんで,だそうです.
昨年初頭のマリンスキーによるワグナーオペラ公演もこの一環です.
コンサート冒頭では,在日大使と森元総理の挨拶がありました.

今回はP1目当てです.
ほんとは全楽章聴きたかったのですが,,,.
ま,チャイコの1番のなかでは1楽がもっとも有名ですから,気持ちはわかりますが.
のび太は3楽のほうが好きなんですけど,,.
マエストロ・ゲルギエフと上原彩子さんの共演,とってもよかったです.
それにしても,ゲルギエフは世界で1番忙しい音楽家でしょうね.
昨年PMFでも振ってました.
上原さんについては,今年の6月にラフマのピアノコンチェルト3番を聴きにいきます.
P2諏訪内さんも熱演でした.
P3は,,,さすがですね.
ゲルギエフはスコアをぱらぱら観ながらの指揮.
オケも「わたしたちのおはこです」みたいな感覚で演奏していました.
まるで,ぶっつけ本番のような印象ですが,いやー,素晴らしかったです.
親友のマエストロ閣下いわく
「ラフマの(交響曲2番は)糖尿病になりそうなくらい甘い曲.
でも,繰り返すフレーズが同じようにみえて実は少しずつ異なり,演奏するのはきわめて難しい,
ラフマニノフはあまりにポピュラーすぎて,かえって作品の評価が誤解されているのでは」とのこと.
「いやー,凄い演奏だった.あれはロシアの血よね.
ロシアの血で演奏している,真似できるようなもんじゃないわ.」と,しずかちゃんの感想.
これがもっとも的を得ているようですね.
ちなみにこの日のアンコールは,クルミ割り人形の「トレパーク(ロシアの踊り)」.
これまたなんとゆーか,絶妙でした.
まさに,やんやの喝采,といったところでしょうか.

 

■■■ (2) ■■■

01/26/2006
マリンスキー歌劇場管弦楽団2006年日本公演
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリンスキー歌劇場管弦楽団
ムソルグスキー 歌劇ホウ゛ァンシチーナ前奏曲「モスクワの夜明け」
ムソルグスキー/ラウ゛ェル編曲 組曲「展覧会の絵」
チャイコフスキー 交響曲第5番


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まあ,なんだかんだ云って,
2004年にウイーンフィルを振ったチャイコの6番を静岡まで出かけて聴いてから,ゲルギエフは好きでした.
そのあと,TVでやっていたブロンフマンとのラフマの3番もすごかったですが.
というわけで,「あのザルツブルグでウイーンフィルを振った名演再び!?」のチャイコの5番なので,
その再現は無理にしてもぜひ聞いておこうと出掛けました.

んんー,正直いって,期待ほどではなかったです,はい.
特別期待度が大きすぎたから,とも思っていません.
ゲルギエフ,そしてオケ,ともに疲れてましたね.
稼ぎ過ぎ,働き過ぎではなかったでしょうか.
展覧会の絵はよかったです,はい.
まあ,ライウ゛で聴けた,ってことが収穫でしょうか.

 

■■■ (3) ■■■

04/30/2006
N響定期公演
スタニスラフ・スクロウ゛ァチェフスキ指揮
NHK交響楽団

シューベルト 交響曲「未完成」
モーツアルト 交響曲39番
モーツアルト 交響曲41番「ジュピター」


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Mr.Sの登場です.
ほんとはこのあと5月半ばのブル8の公演を聴きにいきたかったのですが都合がつきませんでした.
大変ご高齢なので(御歳82歳)体力的な心配をしていましたが,
まったく杞憂でした.
のび太としてはシューベルトが秀逸でしたねー.
もちろんモーツアルトもすばらしかったです.
客席はお昼の定期公演だったためか,
平均年齢が非常に高く,必要以上の咳払いやブラーボ歓声もなく,
お行儀のいい聴きやすいコンサートでした.

 

2007.03