その0

>>>「のび太、チケットを手に日本へ!」<<<

ワールドカップ観戦のために日本に帰ってきました。
今ドイツ・サウジアラビア戦を見ながら書いています。
これから予選ラウンド5試合をスタジアムで観戦する予定です。
この間は観戦日記を配信したいと思います。
今日はその第0回「のび太、ワールドカップで日本に帰る」の巻です。

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(1)

----- 5月31日午前8時、アトランタハーツフィールド空港 -----

 成田へはアトランタ発直通デルタ55便で向かいます。
ほとんど満席と聞いていたので「ワールドカップファン」のせいか?とも思っていましたが、、、、
いました、いました!
初老の紳士二人と中年の男性の三人組、
back packにアルゼンチンの水色のジャージがまきつけてあります。
またカナリアジャージの家族連れ。
あれ、でもこれだけ、、?

午前9時、日本の家内に電話。
「これから出るよん。」
「そうそう、意外な結果になってるわよ。」
「えっ、セネガル勝ってるんだ!」
「うん、1−0、あと15分。ちょっときびしーかな、フランス。」
試合はそのまま終了。
そこへボクの目の前にさっきのアルゼンチン三人組。
声掛けようかなとも思いましたが躊躇していると、
空港のCNN headlineがスタジオからのライヴに切り替わりました。
"Senegal beat France by 1-0."
3人組の顔色が変わり、振り返ってテレビを見ます。
ニュースはその一言だけだったので、何が起きたんだとこちらを振り返って"what!?"と聞くので
"Senegal beat France."
"Oh, 1-0?"
"yeah."

機内でまた3人組に会って
「ワールドカップの試合見に行くの?」と聞くと
「もちろん、全部見に行くさ」
「最初はナイジェリア戦だね」
「そうなんだよー。もうanother surpriseはごめんだよ。
僕たちは'90にカメルーンにやられているからね
(注;1986年メキシコ大会に優勝したアルゼンチンでしたが
1990年イタリア大会では予選でカメルーンに0−1で敗北したのです。
この大会ではその後カメルーンは旋風を巻き起こしました)。
今年がanother African yearにならないように願うよ!」

(2)

-----6月1日午後2時半、成田空港 -----

 税関を出たところ、
さらにエスカレーターを降りた電車のチケット販売ロビーに発着ホームと、
ボランテイアの人たちが沢山いました。
みんな胸に担当の言語のバッチを付け積極的に外国からのファンの移動を手助けしていました。
話を聞いたところ、
成田空港またはJRや京成から大学に依頼があり、
ボランテイアとして参加しているとのことでした。
大学名は聞きませんでしたが外語大でしょうか?
 実をいうとボクは、
日本がワールドカップをホスト出来るだけ社会が成熟しているかどうか心配していたのですが、
いまのところは杞憂に終わりそうです。

(3)

----- 同午後4時成田エクスプレス新宿方面車内 -----

 いつもより外国人の話し声が多いようです。
普段の成田エクスプレスでは外人さんは一人または二人単位なので話し声も目立たないのですが、、、。
自分のすぐ後ろは、典型的な英語(米語ではない)を話す6人組。
聞き耳を立てると
「試合は全部見に行くんだ、今日の夜はROPPONGIだね!」とのこと。

(4)

----- 同午後5時、新宿サッカーショップ加茂 -----

 まあ、ここまで来ると、ただのミーハーですか!?
 緊急限定発売の文字に釣られて、
日本代表ワールドカップ専用ジャージを購入してしまいました。
右袖に日の丸、左袖に日韓ワールドカップの文字。
4,9日はこれを着てテレビ観戦です。
あとはアメリカの友人のお土産にピンバッジ。
店員さんに話を聞くと、
「うーん。お客さんの半数以上は外人さんですねー。
英語とスペイン語は対応できるのですが、
もうそれ以外はどうにもなりませんわー。」
店内と入り口にはスカパーの生放送があり、
街頭テレビ状態。
隣ではぎゃるが
「すいませーんうー、インザーキのジャージありますかあ?!」、、、、
#$^?**おいおい、、、

小田急線に乗ると車内でワールドカップを感じさせるものは当方のバッジだけでした。
これもまた日本のreal world、
それはそれでよいかなと。

スポーツは国境を越える、といいます。
でもこれを一番実感できるのはワールドカップではないでしょうか?
野球も限られた数カ国のものだけです。
オリンピックも感動はありますが、
全世界からこのように人が集まってくる大会はほかに思いつかないのですがどうでしょう。
 ボクのサッカー歴もそんなに年期が入ったものではありません。
サッカーを興味をもって見始めたのはJリーグが始まったときからです。
今回の祭典は何十年に一度のものです。
無理に盛り上がる必要はありませんが、
自分なりのワールドカップの思い出を作ってはどうでしょうか。

 次回は観戦日記その1「アルゼンチン・ナイジェリア戦」です。


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2002.6.1