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つまり、もし街でコミュニケーションに困ったときには、
自分の話す言語の番号に電話すればいいのです。
するとボランテイアの人が電話口で自分の相手の人に通訳してくれるというわけです。
ボクはイシハラさん一家の案内付きでしたのでこれを利用する機会はありませんでしたが、
なかなか賢いシステムと思いました。
インターネットの進んだ韓国ならでは、かもしれません。
これならば、外国語を話せる人が少なくても人的資源を効率よく利用できます。
ただ、疑問なのはそれだけ韓国街中で携帯電話が普及しているのでしょうか?
(6)
----- 午後4時、インチョン空港出口
-----
税関と荷物検査を済んで出口を出ると、
そこにはチマチョゴリ(韓国の伝統的衣装)をきた女性二人と、
韓国旗を持った沢山の子供たちが出迎えてくれました。
普通のサポーターには旗を振っていませんでしたが、
ボクら二人は日本のジャージを着て韓国の小旗を持って出ていったので、
わあーっと盛り上がりました。
あとでわかったのですが、
この日は決勝リーグへと駒を進めたメキシコ選手団が到着する日だったようです。
まっ、一瞬ボクまで歓迎されてるのかと錯覚しましたが、、、ははは。
空港ロビーの至る所にはテレビが置いてあり、
日本・チュニジア戦を放送していました。
んー、まだ0−0なのね。あー、見たいけど無理なのねん。
(7)
----- 午後4時半、バス車内
-----
一行はボクら夫婦を含めて5家族計14人。
イシハラくんはバスをチャーターしてくれていました。
とっても助かりました、ありがとうございました。
このバスで空港から市内のホテルへ向かいまずチェックイン。
その後にインチョン競技場へと向かいます。
空港からソウル市内へと向う車窓の風景は、
日本の成田から東京へ向かう途中のそれとなんら変わりないものでした。
ただ、高速道路は日本より空いてたかな?
ソウル市内は想像していたよりも道路が広く(主幹道路は3−5車線)、
しかしとっても混雑していました。
でも、運転が荒い!(日本の運転マナーもひどいですが)
人に譲ることはないし横入りもけっこうあるし、、。
これにはびっくりしました。
ボクはホテルに荷物を置いて、
韓国の小旗をもち、
韓国国旗の色・赤と青のウイグを着けて支度完了!
競技場へ向かいます。
実はボク、ポルトガルのジャージを持ってました。
フィーゴ、ルイコスタにトップのパウレタなどが絡んでいく華麗なサッカーが
ボクにはcharmingだったからです。
でも、ソウル大学外科助教授はアトランタで同じ釜の飯を食べた親友だし・・・
サムソン医療センターの外科助教授も親友だし・・・
今回お世話になるイシハラくん御一家もソウルに住んでいて韓国応援するし・・・
てなわけで、、、
自分のサッカーの嗜好はとりあえずそっとポケットにしまっておくことにしました。
(8)
----- 午後6時、バス車内
-----
スタジアムへの道はめっちゃ混み。
イシハラ君の気遣いでバスの中で太巻きを食べます。
日本の太巻きと同じ具ですがごま油が利いてて美味しかったです、ハイ。
車窓からの街並みでは、
整然と乱立する高層住宅(これには現代102など、会社と番号がついていました)、
あと処々に見られる教会の十字架が目立ちます。
道沿いにはモスクのようなとんがり円屋根が。なにかな、と思ったら結婚式場でした。
(9)
----- 午後7時、インチョンスタジアム
-----
スタジアムについに到着。
初対面などおかまいなしにボクは赤と青のウイグをつけましたが・・
みんな呆れてました。
でも、子供たちには大人気!
「もしゃもしゃマーンだあー!!」
子供は面白いもので、
ウイグを見て好奇心から突いたりからかってくるのですが、
「おーまーえーもー、もしゃもしゃマンにしちゃうぞおー。」と
かつらをかぶせようとすると逃げるんですね、これ。
大体、子供たちはバスの中でしりとりやってたのですが
「じゃあ、しりとり始めようよ!最初にね、えーと、ゴリラ。次は?」
「ネコ!!」おいおい、どこがしり取りだよ!
イシハラくんからの指令は
「応援の時にはみんな、赤いポロか赤いTシャツを着て来てね。」でした。
韓国サポーターはみんな「Be the Reds!」と胸に書かれた赤いTシャツを着てるんです。
ま、それでもよかったのですが、
家内とボクは、
今までのワールドカップ観戦の経験を生かして日本の青いジャージを着ていきました。
「日本から共催国の仲間としてわざわざ応援に来たよ」というメッセージです。
ボクはこれに前述のウイグ、家内は韓国の国旗と色をあしらったとんがり帽子です。
そして手には韓国国旗。
これ、狙い通りでした。

駐車場からスタジアム入場までの間、
外国人観戦客、
韓国地元の女の子軍団、
また真っ赤な熱狂的サポーターから
「一緒に写真撮ってください!」とリクエスト、リクエスト、、、です。
そのたびにみんなと写真撮って・・
いやあ、楽しかったですね。
この時感じたのは、韓国の人たちも日本人と同じようにあんまり英語を話すことができなかった、
ということです。
つっかえずに英語を話したのはテイーンエイジャーとおぼしき女の子たちだけでした。
若年層を除くと英会話はまだまだのようです。
(10)
----- 韓国・ホスト国度チェック、その2
-----
日本ではスタジアムの外で、ボランテイアの人のface
paintingサービスがあったり、
屋台などでサポーターが交流を深める場がありました。
さて、今回インチョンスタジアムではどうだったでしょうか?
いくつか、スポンサーのブースはありました。
残念ながらボクはこれらの内容をチェックする時間はありませんでした。
ただ、顔に貼るシールや応援の鳴り物などは
全部、いわゆるてきやさんが販売していました。
この点では、日本のほうが少し上手でしたね。
また、少し気になったのは、スタジアム自体や周囲の雰囲気のなかに、
相手国のサポーターを寛容する雰囲気があまり感じられなかったことです。
鹿島で観戦したドイツ・アイルランド戦では、
試合前にスタジアム前広場の屋台で、
両国の人たちがみんなでビールを片手に歓談したり、写真を撮ったり。
もちろん日本戦ではどうだったのかは知らないのですが、、、。
このへんは「お国柄」なのかしらん、と思いました。
(11)
----- 午後8時、スタジアム内
-----

韓国サポーターはすごいですね。
日本チームの試合はテレビで観ただけですが、
それと比較すると熱狂度がものすごいです、韓国は。
サッカー見てる余裕、ないです、ハイ。
ちなみに韓国サポーターの応援の仕方はいくつかあります。
#「てえーっはっ、みんぐくっ」どどん、ど、どんどん。

これは有名ですね。
大韓民国!という意味です。
#「おおー、ミスターコリアあー、おー、ミスターコリアあー、おおー、ミスターコリアあーー、
おっ、おおっ、おっ、おおっ、おっ。ヘイヘイヘイ!!」
これは、赤いタオルを振り回して唄います。
#ゴーウエストを「おーおおー」と唄う。
これは日本がフランス大会でやりましたね。
ボクらが本家でしょう。
#第九、歓喜の歌を「おー、おー、おー、おー、」と唄う。
これ、不思議な感じです。
だって歓喜の歌を応援太鼓のどんどんに合わせて唄うので、、、。
#アリラン。
これは韓国らしくていいですね。
#アイーダ「凱旋行進曲」。
これも日本のお株ですか。
韓国も日本からの影響が強いのでしょうか。
(12)
----- 午後8時半、キックオフ
-----
試合については今更言うことはありません。
ルイコスタは欠場。
フィーゴもマークが二人着いているとは言え、キレが全くなかったです。

どうしちゃったんでしょうね。
ポルトガルは一人退場になった時点で引き分けを狙いにいったのかもしれません。

スタジアム内では「ポーランド対アメリカ・2−0」の札が回っていました。
ただポルトガル二人目の退場はボクにとっては???ですが・・・
審判の判定は絶対なので言ってもしょうがないです。
ただ、韓国選手もプレッシャーからか戦いにくそうでした。
試合が終了した時、なんとはなく冷めたボクが居ました。
(13)
----- 午後10時半、スタジアム外
-----
めっちゃ盛り上がり!何人かの韓国サポーターから握手を求められました。
ハングルでしたので言っていることはわからなかったのですが。
でも、お互いベスト16に進めたのはとってもいいことです。
きっとそれを祝福してくれていたのだと思います。
帰り道もすごい騒ぎでした。
そこら中でみんなが「てえーは、みんぐくっ!」
車のクラクションも「ぷうぷっぷー、ぷっぷっ!」
爆竹、花火の嵐。歩道や道端に人があふれ、
みんな鳴り物入りで練り歩いています。
いたるところで道路が通行禁止になっていました。
イシハラ君チャーターのバスがあってよかったです。
でないと、いつ帰れるかわからないところでした。
(14)
----- 6月15日午前0時、ホテル
-----
部屋について着替えてテレビをつけます。
日本の試合結果を見るためです。
でも、テレビのどのチャンネルでもスポーツニュースはやってるのですが・・。
全部韓国の試合ばっかし・・・。
日本のスポーツ番組では勿論日本チームの試合に時間を割きますが、
それ以外の試合も全試合、時間をとってきちんとダイジェストを放送します。
でも、こっちではぜーんぜん。
粘って1時半ころまで見ていましたがどこでもやっていないので寝てしまいました。
(15)
----- 韓国・ホスト国度チェック、その3
-----
韓国スタジアム周辺で目立ったのが、
整然とした警備の徹底ぶりです。
すべての歩道と車道の間、横断歩道に、
大勢の警官とボランテイアの人で人垣を作り、
混乱を予防していました。
この辺は日本と比べて手慣れたものでした。
一方、今回ボクたちは利用しなかったのではっきりしないのですが村上龍氏のエッセイなどを読むにつけ、
スタジアムからの行き帰りの交通網ははるかに日本が優れているようです。
何と言っても、
日本の公共交通機関の素晴らしさは世界中どこに出しても引けをとらないですから。
(16)
----- 6月15日、ソウル
-----
試合翌日はイシハラ君の案内で一日観光です。
#まずは南大門市場でお買い物。
おもしろいもので、
韓国の人はボクたちを日本人とちゃんと見分けて、
日本語で話しかけてくるんですね。
「海苔アルヨ、キムチアルヨ。」
「オキャクサン、革じゃんヤスイネ。」
などなど。
ここはちょうどアメ横みたいでした。
アイルランドサポーターに何人か出会いましたが、
ちゃんと買い物できたのかな?
あと、面白かったのは薬局です。
こっちの薬局ってどちらかというと「栄養ドリンクスタンド」なんです。
薬局の奥に冷蔵庫があって、
お客さんが注文すると店主が栄養ドリンクを持ってくる。
お客さんがまた何か言うと店主はひっこんで別のドリンクを持ってくる、、、。
お金を払うとその場で開けてくれて飲む・・。
けっこう若い女性も飲んでました。
#夕食後少し時間があったので家内と明洞(ミョンドン)を散策しました。

日本でいうとちょうど、原宿表参道、みたいです。
夜9時をまわっていましたが若い人たちで一杯でした。
ソウルは日本と同じように安全な街のようです。
物価は日本より安いようです。
衣類も安いですし、日本のCD(海賊版?)が1000円で売ってました。
桑田さんとかケミストリイとか小柳ゆき、とか新しいのばっかりです。
あと目立ったのが眼鏡屋さん。
サングラスを売ってる屋台もけっこう出ていますし、

近視用などの視力測定をしてくれるきちんとした眼鏡屋さんも沢山ありました。
日本からの観光客も多いのか日本語の看板も多く見かけました。
それからもうひとつ目に付いたもの、
それは・・・豚カツ屋さんです!
ミョンドンの路地を歩いただけで5−6件見かけました。
なんでも今、日本食の中でとんかつが流行ってるそうです、、。
おもしろいですねえ、ほんとに。
確かに安くて美味しいけどね、豚カツはね。
(17)
----- 6月16日、インチョン空港
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今日、日本帰国です。
さて空港では、
税関を出た後での手荷物検査ではなんと靴まで脱がされてしまいました。
これから韓国を出ていくのに、です、ハイ。
けっこう厳重ですね。
日本はそんなことなかったのに・・。
もうアトランタの空港でもそこまでテロを警戒している様子はありません。
お隣にいた韓国の人はワールドカップだからと説明していましたが。
これでふうりがん日記韓国編はおしまいです。
韓国で試合を観ることが出来てまたひとつ勉強になりました。
いろいろシステムの欠陥はあったものの日本のワールドカップ会場は居心地の良い雰囲気だったと思います。
それになにより日本人は、ほかの国を応援する優しさ、寛容さにかけては世界一と思います。
この点は誇りに思っていいのではないでしょうか。
あとは更にいろんな人と交流を深められればもっと素晴らしいと思います。