中央RI室の利用方法
研究を目的としてRIを利用する時、所属する教室の教室RI責任者を通して
管理室(基礎棟地下1階、内線2265あるいは3964−3479(直通)に申し出る。
(教室RI責任者がいない場合は、直接中央RI室に申し出る。) 次の手順(1〜6)を経て初めて使用が可能になります。
尚、内部の見学、メンテナンス関係業務等で一時的に入室する場合には、
その都度、管理室に申し出て許可を受ける必要があります。
1. 登録に必要な以下の書類を提出する。b 被曝前歴調査書(様式2)(前の職場でRI業務従事者の場合は証明書を添付)c 使用計画書(様式4)記入例参照 具体的な実験計画を記入。方法などについては参考文献や資料を添付する。 研究計画の大きな変更、新規の研究計画や計画の中止の場合には管理室にその都度申し出る。 d 教室RI責任者届出書(様式5)記入例参照 e 他の施設でのRIの使用経歴(様式自由)(論文別刷等があれば提出) 2. 健康診断を受ける。 3. 教育訓練を受ける。 4. 使用が許可され、放射線取扱者カ−ドおよび入退室カードを受取る。 5. 被曝測定バッジが発行される。 6. 管理区域への立入りが許可される。
次の場合には必ず健康診断を受診しなければならない。
a. 管理区域に常時あるいは随時入室する必要のある時
b. 法令で定められた定期的な健康診断
(前年度に被曝がなく、計画に変更がなく、被曝のおそれがないと主任者が判断した場合は省略することができる)
c. RIを使用しなくなった時,あるいは離職する時
d. 大量の被曝を受けた時
a. 登録者は全員、法令で定められた講習を年度のはじめに(4〜6月頃)受講する。 b. RIの取扱い経験の少ない人および当施設を初めて使用する人は、実習を伴う講習を受ける。 c. 年度途中の入室希望者には適宜講習を行う。 d. 長期間(1年以上)RIを使用しなかった人および再教育が必要と思われる人には適宜講習を行う。 実習講習用のテキストとしては[RI安全取扱いの基本]を使用する。
購入できるRIは、無機標識化合物、有機標識化合物、放射性医薬品、標準試料に大別できるが、多くはイギリス・アメリカ・フランスで製造され、それぞれ代理店を通して輸入されている。 また、日本において製造されているRIもある。 これらの詳細は各種のカタログにより、またカタログに記載されていないものでも特別注文により製造される場合もあるので、調べて発注する。 短半減期の核種や保存中に分解しやすい化合物の場合には、購入する数量を必要以上に多くしない。
RIを購入する場合管理室にてRI購入申込書(様式 8)に記入(記入例) (使用計画書番号を確認) ↓アイソ−トプ協会に発注(入荷日の確認,購入申込書を投函)↓ (必ず管理室を通して注文すること)入 荷 (入荷日等の変更の連絡が入った場合には、必ず管理室に連絡する)↓受取確認の記帳およびRI登録番号(ラベル)の確認↓速やかに管理区域内の作業台にて包を開け、化合物を確認後、ラベルを貼り保管庫に保管する。運搬のダンボールはRIマークをマジックで消してから、管理区域外のごみ箱に廃棄する。RIを譲受あるいは譲渡する場合a.事前に管理室の許可が必要。 (譲受・譲渡書(様式 10)、放射性同位元素運搬記録(様式 9)を提出する)b.有機廃液(シンチレ−タ−等)を、焼却施設に運ぶ場合には、放射性同位元素運搬記録にて管理室に届け出る
管理区域立入記録簿(様式 6)に氏名、目的、入室場所、時間外使用を記入 ↓ネームカ−ドを在室表示にする↓入退室カード(磁気カード)で管理区域に入室↓実験衣に着替え、被曝測定バッジ着装↓作業室入室↓作業前:実験台の汚染検査(サ−ベイメ−タ−)↓RI作業↓作業中・作業後:実験台付近の汚染検査(サ−ベイメ−タ−)↓汚染があった場合は管理室に報告する ←→ 除染↓廃棄物処理↓汚染検査(ハンドフットクロスモニタ−)↓被曝測定バッジを元の位置に戻す↓RIの実験をした実験衣は洗濯機へ↓利用者入力装置からRIの使用記録および廃棄記録を入力↓入退室カ−ド(磁気カード)で退室、ネームカードを退室表示にする時間外・休祭日使用については、使用細則を参照のうえ時間外・休祭日施設使用報告書 (様式 15)をもって届け出る
| 1.業務従事者に係る記録・記帳 | |||||
| 種 類 | 実 施 | 保 存 | 備 考 | 様式 | |
| RI室使用登録願 | 年度毎又は随時 | 5年 | 1 | ||
| 被曝前歴調査表 | 初回登録時 | 永久 | 前職場の証明書添付 | 2 | |
| 問診票 | 年 度毎又は随時 | 永久 | 3 | ||
| 放射性同位元素使用計画書 | 年度毎又は随時 | 5年 | 4 | ||
| 教室RI責任者届出書 | 年度毎 | 5年 | 5 | ||
| 管理区域立入記録 | そのつど | 5年 | 6 | ||
| 一時立入り記録 | そのつど | 5年 | 7 | ||
| アイソト−プ購入申込書 | そのつど | 5年 | アイソト-プ協会用紙 | 8 | |
| 放射性同位元素運搬記録 | そのつど | 5年 | 9 | ||
| 放射性同位元素譲受・譲渡書 | そのつど | 5年 | 10 | ||
| 放射性同位元素使用保管廃棄記録 | そのつど | 5年 | 11 | ||
| 有機廃液焼却記録 | そのつど | 5年 | 12 | ||
| 密封線源入手・保管・廃棄記録 | そのつど | 5年 | 13 | ||
| 動物実験室・処理室使用予約届 | そのつど | 5年 | 14 | ||
| 時間外・休祭日施設使用報告書 | そのつど | 5年 | 15 | ||
| 機器等登録願 | そのつど | 5年 | 16 | ||
| RI取扱者カ−ド | 登録時 | ||||
| 2.管理室に係る記録・記帳 | |||||
| 種 類 | 実 施 | 保 存 | 備 考 | 様式 | |
| 検査または検診の記録 | 検査時 | 永久 | 21-1 | ||
| 健康診断省略理由書 | そのつど | 永久 | 21-2 | ||
| 個人被曝線量当量報告書 | そのつど | 永久 | 業者報告書 | 21-3 | |
| 教育訓練記録 | 年度毎又は随時 | 5年 | 22 | ||
| 放射性同位元素保管一覧表 | そのつど | 5年 | 23 | ||
| 巡視点検記録 | そのつど | 5年 | 24-1 | ||
| 自主点検表 | 毎 月 | 5年 | 24-2 | ||
| 線量当量率測定記録 | 毎 月 | 5年 | 業者報告書 | 25-1 | |
| 表面汚染密度測定記録 | 毎 月 | 5年 | 業者報告書 | 25-2 | |
| 塵埃汚染測定記録 | 毎 月 | 5年 | 業者報告書 | 25-3 | |
| 排水記録 | そのつど | 5年 | 業者報告書 | 25-4 | |
| 廃棄記録表 | 随 時 | 5年 | 26 | ||
| 容器貸与申込書 | 随 時 | 5年 | アイソト-プ協会用紙 | ||
| 集荷依頼書 | 随 時 | 5年 | アイソト-プ協会用紙 | ||
| 関係官庁書類一式 | そのつど | ||||
管理室
管理区域入口 汚染検査室
利用者入力装置、退室リーダー 低エネルギー実験室
高エネルギー実験室
小実験室1
培養実験室
測定室
暗室
貯蔵室
サーベイメーター
1 代謝標識
標識化合物を一般的な分画法に基づいて分離定量することにより、高感度な生化学分析ができる。高速液体クロマトグラフィ−、電気泳動装置、超遠心機等を用いることができる。またオ−トラジオグラフィ−のために自動現像装置やイメージングアナライザーによる分析が一般的に行われている。 RIをトレ−サ−として、物質の代謝過程や分布を調べる実験や、標識した基質を用いた生体内あるいは in vitro での酵素活性の高感度測定(タンパク質のリン酸化等の測定)などができる。 液体シンチレーションカウンタ−は3台設置されてい る。
2 ラジオアッセイ
ホルモンのように生体内にはごく微量しか存在しない物質の定量は、従来極めて困難であったが、RIA法の開発以来事態は一変した。抗原抗体反応を利用した微量定量技術は、従来の抗原をRI標識するラジオイムノアッセイ(RIA)に加えて、近年、種々の単クロ−ン抗体が利用できるようになったため、抗体をRI標識するイムノラジオメトリックアッセイ(IRMA)が主流となりつつある。 これらの測定法の適用範囲は、ホルモン・腫瘍マ−カ−・各種抗原抗体・タンパク質・酵素等広範囲に及び、数多くの測定キットが開発、市販されている。 本施設にはRIAデ−タ処理の可能なガンマカウンタ−が2台ある。
3 遺伝子・核酸実験
32P,33Pや35Sで標識したDNAやRNAを用いて、サザンブロット法・ノ−ザンブロット法や塩基配列決定法、 in situ ハイブリダイゼ−ションなどの実験が可能である。33Pは、半減期が長くオ−トラジオグラム上での感度が良いなどの利点がある。 電気泳動装置、シェ−キングオ−ブン、ハイブリダイゼーションオーブン、PCR装置、ゲル乾燥装置、イメージングアナライザー(BAS1500)、自動現像装置等が使用できる。
4 標識化実験
市販されていない標識化合物を使用したい時には自分で標識を行う場合がある。方法としてin vivo 及び in vitro の2つの方法がある。 in vivo 法では、目的とする化合物の標識された前駆物質を動物に投与し、生体内で生合成された標識化合物を分離精製する。 in vitro 法では、標識された前駆物質から化学反応によって合成する場合と、付加反応あるいは置換反応などにより目的とする化合物に直接標識を行う場合とがある。 タンパク質の標識は125Iを用いる場合が多いが、比較的多量のRIを使用するため、内部・外部被曝を最少にする配慮が必要となる。
5 細胞培養実験
本センタ−には培養室があり、クリ−ンベンチ、安全キャビネット、オートクレーブ、炭酸ガス培養装置などが設置されており、細胞培養実験の他にP2レベルの遺伝子組換え実験が可能である。またセルハーベスターも使用できる。
a.DNA合成:3Hチミジンを培地に加え、酸不溶性画分への取り込みをみることにより、DNA合成が定量できる。b.細胞障害試験:細胞は非特異的に51Crを取り込む。細胞が破壊した際に放出される51Crから、細胞障害が定量的に測定できる。この方法でTリンパ球の一種NK細胞の細胞障害活性も定量できる。
c.細胞への各種標識化合物の取り込み実験
6 動物実験
ラットあるいはマウスを用いた、短期間の実験が可能である。動物処理装置、保管冷凍庫が用意されている。 組織切片解析のためのクリオスタットもある。またアニマルカウンターも設置されている。
a. 教室RI責任者および管理室に申し出る
b. 実験に使用した器具および機器類等を洗浄後、汚染の無いことを確認した後引上げる
c. 残った試薬等についても汚染の無いことを確認し、管理区域から引上げる
d. 冷蔵庫や保管庫内に残っているRIや未使用のRIを教室RI責任者と相談の上処分する
e. 有機廃液(シンチレ−タ−)や動物屍体等が残っていないか確認し、残っている場合には処分する
f. RIの使用・保管・廃棄簿等の記録に記入もれがないか確認する
g. a〜fの事項について教室RI責任者に確認を受けた後、管理室に申し出る
h. 健康診断を受ける
i. 長期間中断する場合にはフィルムバッジ使用を中止する旨を管理室に申し出る
年度末調査表
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