慢性膵炎
膵臓がはたらかなくなり、重い痛みが続く
原因:おもにアルコール
アルコール が 膵臓の細胞を直接障害
膵分泌機能亢進=膵液中の蛋白量増加
蛋白栓が形成され、膵管の枝を閉塞(膵石形成)
慢性膵炎の症状
腹部、背部の重い痛み:飲酒や多食で誘発される.
初めのうち:外分泌機能障害=消化吸収障害=下痢
進んだ場合:内分泌機能障害=糖尿病
診断:
- 症状:腹部、背部の重い痛み
- 飲酒歴
- X線検査 CT
内視鏡検査:ERCP
磁気共鳴画像検査:MRCP
膵機能検査
外分泌機能障害=消化吸収検査
内分泌機能障害=糖尿病の検査
治療:
- 禁酒
- 食事生活指導
- 鎮痛剤:長期連用になりやすく習慣性になりやすい
=痛み止め中毒!!
- 手術
慢性膵炎に対する手術
手術が必要となる場合
1. 薬や安静で我慢できない頑固な痛み
放っておくと麻薬中毒になる
2. 合併症の併発
膵仮性嚢胞、嚢胞内出血
胆道狭窄
3. がんが隠れている可能性
慢性膵炎の40〜50%に膵石を認める.
膵石症例に膵癌が合併する確率:3〜6%
膵癌症例に膵石が合併する確率:0.6〜2.3%
手術の 方法
1. 膵切除:
痛みの中心(膵頭部)を切除し、残った膵臓のはたらきをより良くする.
Whipple
DPPHR(Takada法)
2. 膵管ドレナージ:膵管空腸側側吻合
3. 痛みを伝える神経をブロック
Whipple
DPPHR(Takada法)
膵管空腸側側吻合
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