13:予後の良い膵臓癌-いわゆる粘液産生膵癌

  膵腫瘍のなかでも予後のいい癌があり、粘液を多量に産生することからこのような名前がつけられました。病気の本質については概念がすこしづつ変化していますが、いづれにせよ、発見しやすく、切除後の予後が通常型の膵癌に比べ良好であることが特徴であります。
症状としては、急性膵炎様の腹痛や背部痛、血清アミラーゼ上昇などであります。症状がなくても、典型的な形で見つかるものもあります。

特徴:十二指腸乳頭部の腫大と乳頭開口部の開大ならびにその部から粘液が
   排泄されることです(図1)。腫瘍は、主膵管内にあるものと、末梢の膵管の嚢胞状拡張内にあるものと、その他亜型もあります。

図1


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