どんな病気:
 急性化膿性甲状腺炎はのどの奥にある細い管(瘻孔)を伝わって甲状腺やその周りに細菌感染をおこす病気です。

症状:
 普通は風邪、扁桃腺炎などに続き,首の片方が痛くなり,腫れて熱が出ます。食事をしたり、つばを飲むときに痛みが強くなります。小児に多く、殆んど左側に起こります。

検査と診断:
 血沈が亢進し,典型的な炎症症状を呈します。バリウムを飲んで咽頭食道透視のレントゲン検査などで瘻孔を確認できます。

治療と予後:
 抗生物質を投与します。膿がたまれば切開してだします。瘻孔は炎症が落ち着いてから切除します。感冒や扁桃腺炎などに引き続いて炎症が再発することが少なくありません、瘻孔が完全に摘出できれば再発の心配はいりません。