第12回 日本内分泌外科学会総会 
2000年6月27日(火)・28日(水)
会長 高見 博

 本学会は外科の専門性の高い学会として活動してまいりました。しかし、外科的内分泌疾患の臨床は内科医、放射線科医、病理医などとの共同作業をなくして成立するものではありません。本総会では「日本内分泌学会」、「日本間脳下垂体腫瘍学会」、「日本内分泌病理研究会」と共催し、「日本核医学学会」のご協力を得て、特別企画を運営いたしました。また、イブニングセミナーでは「PEITの適応と限界」、「内視鏡外科手術の最近の進歩」などのトピックスをとりあげました。

 今回は、会員の先生をはじめ多くの方々にご尽力により、304題という多くのご演題をいただき、参加者も560名を数えました。今年は2000年という記念すべきmillenniumにあたりますので、本総会では「教育」に焦点を合わせ、特別企画では内分泌外科医と関連分野の先生方が共同で、今最も必要な新しい診断・治療などについて討論していただきました。また、国際面ではTaiwan Association of Endocrine SurgeonsとKorean Association of Endocrine Surgeonsより自発的に多数の演題を戴き、東アジアでの密接した交流が始まりました。甲状腺をはじめ,副甲状腺、副腎などの臨床の進歩に寄与したと確信しております。この学会が少しでも内分泌外科の臨床に役立ったことと考えております。