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一般演題:[スキンバンク]   5月 13日 09:00〜09:40(第2会場)
【 座長 】 青山 久  (愛知医科大学形成外科)

演題番号:A012 スキンバンクにおける出張死体皮膚採皮の改善
徳永 尊彦、和田 貴子、田中 秀治、行岡 哲男、松田 博青、島崎 修次
杏林大学救急医学
【目的】 当科は東京スキンバンクネットワーク(TSBN)の一員で死体皮膚の提供が発生すると自施設のみならず他施設への出張採皮も実施している。特に出張採皮は少人数で効率良く一定の手順にしたがって実施でする事が重要である。今回、我々は出張死体皮膚採皮の効率向上を目的として資機材・滅菌梱包方法を改善したので報告する。

【方法】 TSBNマニュアルに準拠し当科で採用している出張採皮用資機材、滅菌梱包方法の問題点を検討し改善をはかった。

【結果】 (1)問題点:採皮手順と無関係に各種滅菌物が1点毎に滅菌梱包されている。このため採皮手順を熟知した要員が不在の場合に効率が低下する。
  (2)改善案:採皮手順を複数の作業工程に分け各工程で可能な限り1つの滅菌梱包パッケージとして工程番号と主な作業内容を表記した。

【結語】 スキンバンクにおける死体皮膚採皮はTSBNマニュアルに準拠する事で常に一定のqualityが維持される。これは出張採皮においても同様であり、さらに少人数・短時間・全資機材持参・全廃棄物自己処理が加味される。今回、我々が報告した改善案によりTSBNマニュアルに十分精通していない医師やパラメディカルが出張採皮に派遣されても工程番号順に作業を進める事でTSBNマニュアルに準拠した採皮が実施でき一定のqualityが維持できると考えられた。

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