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一般演題:[局所療法1]   5月 13日 09:40〜10:20(第2会場)
【 座長 】 田井 良明  (久留米大学形成外科)

演題番号:A016 熱傷創に対する創傷被覆材HW−50(SPYLOFLEX)の臨床評価
菅又 章、松村 一、春成 伸之、吉澤 直樹、渡辺 克益、石倉 直敬*、井手 裕*、吉川 秀昭*、川上 重彦*、塚田 貞夫*
東京医科大学形成外科、金沢医科大学形成外科*
【目的】 アクリル系の粘着層を有する多孔性ポリウレタン創傷被覆材HW−50(商品名:SPYLOFLEX)を熱傷創に用いその有用性安全性に対し評価を行った。

【方法】 対象は形成外科2施設における熱傷患者69例(SDB57例、DDB4例、両者混在8例)である。使用法は創面をポピドンヨードで消毒した後、HW−50を貼付した。使用期間中は原則として上皮化が完成するまで交換は行わなかったが、ズレが生じたり浸出液の漏出が多い場合は再被覆を行った。

【結果】 69例中全症例が安全性採用となった。有用性採用症例は61例(88.4%)であった。副作用発現は3例(4.3%)で接触皮膚炎による発赤掻痒が認められた。

【結果】 HW−50を熱傷創面に使用した結果、特にSDB創面において湿潤環境を維持による上皮形成促進、疼痛の抑制、浸出液の吸収、感染防止に有効であった。また、HW−50は粘着能を有し弾力性にも富むことにより、関節部位などの可動部位に使用した場合、患者の使用感が良好であった。

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