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一般演題:[局所療法2]   5月 13日 10:20〜10:50(第2会場)
【 座長 】 浜本 千穂子  (金沢医科大学熱傷センター)

演題番号:A018 熱傷包帯交換の実際と清潔取り扱いの検証
有馬 正恵、小園 孝子、坊野 香織、米森 美千代、前田 ミチ子
鹿児島市立病院中央回復室
【目的】 重症熱傷患者の包帯交換に際し、私達は(1)患者の苦痛を最小限に抑える(2)感染予防と拡大予防の為の清潔操作(3)看護労力を最小限に抑える(4)医師がスムーズに処置が行えるよう適切な介助をするの4点に注意し、これまで種々の工夫を重ねてきた。そこで、(2)の注意点に着眼し、現在の包帯交換が清潔操作で行われているか疑問を感じた為、それを確認する目的で細菌培養検査を行った。

【方法】 包帯交換時、処置台上に滅菌バッグを敷き広げ、必要物品を準備しているが、包帯交換の間を通し無菌に保たれているか、クリーン度100クラスの設備のある個室と一般のフロアー内で包帯交換した時の物をそれぞれ3回、包帯交換前後に滅菌綿棒で拭い培養検査を行った。同時に前日のうちに作成している軟膏ガーゼも一部を切り取り培養検査を行った。

【結果】 血液寒天培地、ドルガルスキー寒天培地の2枚に48時間培養した結果、全てにおいて菌は検出されなかった.。

【結論】 処置台上の滅菌バックの再利用や、前日のうちの軟膏ガーゼの作成は、包帯交換時の注意点(1)〜(4)を満たす為の一工夫であるが、検証の結果、それらは無菌状態に保たれていると考えられる為、現在の方法で問題ないと思われる。

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