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一般演題:[看護2]   5月 13日 11:20〜12:00(第2会場)
【 座長 】 早坂 百合子  (日本医科大学高度救命救急センター)

演題番号:A026 熱傷バランスシートの改定 −より充実した看護をめざして−
柳本 恵里、吉野 麻紀、山口 みずほ、松下 紀子、大平 佐智子、山下 久子、平山 稚恵子
長崎大学医学部附属病院6階病棟
【目的】 広範囲熱傷患者の看護は、患者の全身状態を理解し、同時に繁雑な処置を迅速かっ的確に行うことが要求される。その際、看護スタッフ全員が、即座に把握できる簡明な記録用紙が必要となる。そこで今回、従来のバランスシートの検討及び改定を行った。

【方法】 1)当病棟に勤務する看護スタッフへ従来のバランスシートに対するアンケート調査を実施。
  2)1のアンケート結果を踏まえ、改定したバランスシートを使用後再度アンケート調査を実施。

【結果】 1)a、受傷部位・程度、包交内容、精神面において把握しにくいと答えた者が、過半数を占めた。
  b、全体的にスペースが狭い。
  c、必要と思われる項目として、受傷部位・包交部位がわかる人型・検査データ欄・オーダー欄などが挙げられた
  上記に基づき、バランスシートをB4→A3へ拡大、オーダー欄、人型を加え、輸液欄を拡大、記載方法も統一させた。
  2)a、受傷部位・包交内容・輸液管理においては過半数が把握できるようになったが、精神面の把握では皆無であった。
  b、バランスシートの拡大・オーダー欄により、全般的に記入及び把握しやすいと答えている。
  c、緊急搬入後からゴールデンタイムにおいて使用するには、無理があるとの意見が多かった。

【結論】 1)人型を入れたことで、受傷部位・包交内容が把握しやすくなり、事前の包交準備・包交介助がスムーズになった。
  2)精神面を把握するため、記載方法と用紙の改善が望まれる。
  3)緊急搬入後からゴールデンタイムにおいて使用するバランスシートの作成が必要である。

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