一般演題:[輸液・栄養・代謝]
5月 14日 08:40〜09:20(第1会場) 【 座長 】 鈴木 幸一郎 (川崎医科大学救急医学) |
演題番号:A046 | 熱傷患者におけるカルシウム動態の検討 |
森本 文雄、上尾 光弘、小泉 雅英、池内 尚司、東 孝次、安部 嘉男、山吉 滋、吉岡 敏治 | |
大阪府立病院救急診療科 | |
【目的】 熱傷患者におけるカルシウム動態を明らかにする。
【対象および方法】 平成5年1月から平成9年12月までの間に大阪府立病院救急診療科に入院し救命しえた熱傷患者23例を対象とした。対象例の平均年齢は43歳(7−83歳)、男性16例、女性7例で、熱傷面積は平均28%(0.5%一93%)であった。急性期(受傷後3日以内)の最低血清カルシウム値と受傷熱傷面積とを比較検討した。 【結果】 最低血清カルシウム値は、8.0±0.6mg/dl(参考値8.4−10.0mg/dl)であった。受傷熱傷面積と最低血清カルシウム値との関係を検討すると、最低血清カルシウム値は受傷熱傷面積の増加に応じ低下した。 ![]() 【結論】 熱傷患者では、受傷熱傷面積に応じて低カルシウム血症をきたすと考えられた。 |