一般演題:[小児熱傷]
5月 14日 14:00〜14:40(第2会場) 【 座長 】 阿部 清秀 (旭川赤十字病院形成外科) |
演題番号:A068 | 乳幼児熱傷の予防について 一母親の意識調査から一 |
三輪 のり子、西山 芳江、山崎 好美、向畦地 夏代、毛利 とも子、浜本 千穂子 | |
金沢医科大学病院熱傷センター | |
【目的】 近年、当センターへ搬送される乳幼児熱傷患者が増加する傾向を認めている。その受傷年齢や原因をみると、生後6ヵ月から10ヵ月の頃に保育者の不注意により、熱湯がかかった例が多い。そこで、熱傷の予防に関する保育者の認識について以下の調査を行った。
【方法】 平成5年1月から平成9年12月に当センターへ搬送された、6歳未満の熱傷患者の母親を対象として、受傷前に知っていた熱傷の予防法などについてアンケート調査を行った。また、地域保健医療において、母親などに行われている熱傷予防の指導の実際についても、石川県内の保健所を対象として聞き取り調査を行った。 【結果および結論】 今回の結果では、保育者の熱傷に対する認識不足とともに、地域保健医療における予防対策の不備が示された。このことにより、医療現場と地域保健医療の密接な連携による啓蒙活動が、乳幼児熱傷を予防するうえで重要であると考えられた。 |