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一般演題:[小児熱傷]   5月 14日 14:00〜14:40(第2会場)
【 座長 】 阿部 清秀  (旭川赤十字病院形成外科)

演題番号:A069 小児熱傷患者の創痛評価に関する検討 − 2歳10ヶ月小児熱傷患者の一例通じて −
尾崎 美紀、林 さつ子、豊見山 則子、田中 美砂江、宇井 菜穂子、土門 奈津子、中須 志乃、桜井 恭子
東京女子医科大学熱傷ユニット
【目的】 疼痛に対する不安や恐怖は、患者の精神活動を阻害する。当施設においてVisual Analog Scale(VAS)を用いて疼痛評価を行っている。小児の痛みの測定に3歳からWong and Bakerのフェイススケールがある。しかしながら3歳未満の乳幼児が熱傷を受傷することが多く、包帯交換時の疼痛評価は困難である。そのため十分な表現力をもたない乳幼児の痛みを理解するには、表情、行動、言動から判断することとなる。そこで今回、2歳10ヵ月 男児 浴槽に転落にて受傷BSA.60%BI30。幼児の広範囲重症熱傷の包帯交換時の疼痛評価への介入の検討を行ったので報告する。

【方法】 包帯交換前後の児の行動、言語、表情の変化を観察し検討した。

【結果・考察】 包帯交換での疼痛に対する反応は、成人の場合包帯交換後のほうが大きい。しかし今回の事例では、包帯交換後の痛みに対する反応よりも包帯交換前、不安や恐怖心が強くみられた。このことから3歳未満の幼児の包帯交換前、不安、恐怖など緩和させる看護が重要と考えられた。

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