マルチメディア2
5月 14日 16:40〜17:40(第1会場) 【 司会 】 辺見 弘 (国立病院東京災害医療センター) 渡辺 淑子 (杏林大学高度救命救急センター) |
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コメンテーター |
安瀬 正紀
(横浜市立大学附属浦舟病院熱傷センター)
林 さつ子 (東京女子医科大学熱傷ユニット) |
演題番号:M8 | 広範囲熱傷患者の看護の工夫 − Visual Analoge Scale(VAS)を用いた疼痛対策 − |
宇井 菜穂子、林 さつ子、豊見山 則子、田中 美砂江、尾崎 美紀、中須 志乃、土門 奈津子、桜井 恭子 | |
東京女子医科大学熱傷ユニット | |
広範囲熱傷患者の治療上不可欠である包帯交換は、患者にとって疼痛、恐怖、疲労等、身体的にも精神的にも大きなストレスとなる。包帯交換時の疼痛対策、手技等が、患者の日常生活行動、闘病意欲を左右することをしばしば経験する。熱傷の治療は、急性期からリハビリテーション期まで長期にわたり、食事摂取や日常生活行動のリハビリテーションのように、患者自身の治療への参加が予後へ大きく影響する。患者の日常生活行動を整え、闘病意欲を促すことが看護上重要であると考える。 当熱傷ユニットでは、Visual Analogue Scale(VAS)を用いて、包帯交換後、患者に包帯交換時の痛みの程度を指し示してもらい、同時に包帯交換時の状況や思い、前日との痛みの変化、今後の疼痛対策を患者と共に振り返っている。結果、鎮痛剤の変更、手技等による患者の痛みの変化がの数値の変化として、客観的に読み取れている。又、これまでVASを用いた研究を行い、痛みと睡眠や食欲が、関係しあっていることが明らかになっている。包帯交換時の患者の痛みと日常生活行動、精神状態をあわせてアセスメントし、疼痛対策を行っていくための補助手段としてVASが活用できている。 今回、当熱傷ユニットで行っている広範囲熱傷患者の包帯交換、及び疼痛対策の実際についてビデオに収録したものを報告する。 |