公衆衛生という言葉さえ知らなかった私が学んだこと

春日聖未さん (MPH2年コース2018年度修了)

医療の知識のない自分がどう健康増進に貢献できるのか、という道標になったのがまさに公衆衛生学でした。日常生活の中には、食事、運動だけでなく住んでいる地域、職場、人間関係など目に見えないものや個人の力では変えられない環境が存在しています。様々な要因が身体的、精神的に影響しており健康でいるためには公衆衛生的な観点が不可欠です。

私のような医療とは関係のない分野に携わっている方が世の中の半数以上であることを考えると、我々が公衆衛生を学ぶことは大変意義のあることであると思います。在学中は基本的な医療の知識など初めての事が多く苦労もしましたが、同級生や先生方に助けられながら共に過ごすことができ本当に素晴らしい2年間でした。

入学前はなにか大きなことを成し遂げなくてはという使命感もあったのですが、ほんの小さな課題がいくつも存在していることに気付きます。それを解決するのにはそれを取り巻く環境や影響のある人の立場を理解する必要があることを学びました、公衆衛生は本当に奥が深いです。

私が取り組んでいる公衆衛生活動(健康経営、禁煙、食生活改善など)は帝京で学んだことを実践し、ご指導頂いた先生方のおかげで始動致しました。医療従事者でない方が公衆衛生を学ぶ機会はほとんどありません、しかし公衆衛生学は全ての人の生活に深く関わっています、ぜひ色々な方に公衆衛生を学んでほしいと心から願います。

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