小児科の片隅で平和を叫ぶ

松永展明さん (MPH1年コース修了)

エビデンスに準じることが絶対的な風潮の中、一人の患者の病態を考える時、そこに沿わない患者もいます。一方で病態が不明の場合、大きなエビデンスに飲み込まれた方が良い患者もいます。医師は悩み続けます。
約十年間、小児科、新生児科、感染症の臨床に携わり、基礎的なものを身に着けてきました。絶対的なエビデンスを求めて統計学を学びに門を叩いたつもりですが、そこには答えがなく、むしろ曖昧になりました。そして、曖昧なことが真だと気づいたとき、自分の世界に光が差したような気がしました。
医療だけではなく、貧困、経済、病院管理、リーダーシップなどを学び、狭い世間に閉じこもっていた自分に気付くことが出来ました。
人に嘲笑されながらも、胸を張って自分の目標は世界平和です、と答えられるようになりました。
正直在学中は大変です。人生で一番勉強したかもしれません。それに比較できないくらい大きなものを得られると確信しています。
最初にモノを動かすときには大きな力が要ります。しかし、一旦動き出せば景色は一気に変わってきます。世界のために一緒に志をともにしませんか?

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