医療現場における意思決定・マネジメントの方法を学ぶ

大原千佐子さん

私は寺に生まれ、仏教の大学を卒業した後に、看護学校に入学しました。現在は、家業であるお坊さんの仕事をしながら、看護師としても国内外の医療現場に携わっており、「Japan Heart」というミャンマーを中心に活動する医療NPOに参加しています。

その中で、組織として事業方針の選択を迫られる場面も数多く経験し、医療組織がマネジメント上求められる意思決定の方法、特に組織内での対立が生まれた際の解決方法を学びたいと考えるようになりました。帝京大学大学院公衆衛生学研究科では、医療現場のマネジメントの方法が学べ、さらにさまざまなバックグラウンドを持った学生が集まると聞き、非常に魅力を感じたために入学を決めました。

実際に学生には、看護師はもちろん、薬剤師や看護学校の先生など、さまざまなバックグラウンドを持った人がいて、ディスカッションではさまざまなものの見方を身に付けることができます。さらに先生との距離が非常に近く、研究室のドアも常に開いているため、とても相談がしやすいです。

卒業後は、本業であるお坊さんの仕事の中で、公衆衛生の重要性を伝えていきながら、Japan Heart の活動を運営面からサポートしていきたいと考えています。

――国際開発ジャーナル No. 656 <2011年7月> 

PageTop