リハビリテーション部
- 1.特色
当院では、主治医、リハビリテーション科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーなどの多職種が連携し、患者様のADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の向上を目指してリハビリテーション治療を行っています。対象疾患は中枢神経疾患、神経筋疾患、骨関節疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、がん、外科疾患、小児疾患など多岐にわたり、年間約2.000件以上のリハビリテーション処方があります。とくに急性期リハビリテーションに注力し、リハビリテーション室だけでなく、ICUや一般病棟においても入院早期よりリハビリテーション治療を開始しています。
患者様は手術・抗がん剤などの治療により、安静を強いられることがあります。安静が長期に及ぶと、足腰が弱って歩けなくなるなどの身体機能の低下や精神状態に悪影響を及ぼすことがあるため、当院では主治医やリハビリテーション科専門医の指示によるリスク管理を徹底して、早期に離床を進め、さまざまな退院支援を行っています。ご自宅に退院される患者様には、退院後もご自宅で患者様が一人でできるリハビリテーションプログラムを指導しています。また、そのご家族や介護される方、ケアマネージャーなどに患者様のリハビリテーション治療を見学していただき、介助方法の指導や介護保険サービスの利用に関する提案や助言を行っています。さらに、理学療法士や作業療法士が、必要に応じてご自宅を訪問し、安全で住みやすいように在宅環境を整備することを提案しています。ご自宅に退院された後にも外来リハビリテーションや訪問リハビリテーションを適宜行っています。
2.施設基準
- 脳血管疾患などリハビリテーション料Ⅱ
- 廃用症候群リハビリテーション料Ⅱ
- 運動器リハビリテーション料Ⅰ
- 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
- 心大血管リハビリテーション料Ⅰ
- がん患者リハビリテーション料
3.リハビリテーション部所属のスタッフ(2023年度)
- 理学療法士14名
- 作業療法士8名
4.設備
- 運動療法で使用する機材
自転車エルゴメーター、車椅子用エルゴメーター、平行棒、トレッドミルなど
- 物理療法で使用する機材
ホットパック、アイスパック、渦流浴装置、低周波治療器、極超短波治療器
- その他
各種治療用装具、重心動揺計、体圧分布測定器、各種神経心理学的検査
診療実績
教育について
2022年度に養成校から受け入れた実習生数
・理学療法士養成校から臨床実習11名、見学実習81名
・作業療法士養成校から臨床実習6名、見学実習6名