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外科学、救急医学、小児科学・小児外科学、産婦人科学は
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前期に、そのほかの臨床各科の講義は前期または後期に
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集中する。症候学、検査学、臨床断層解剖学、臨床薬理学
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は、主要症候から診察・検査を経て診断へのプロセスを学ぶ。
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数多くの症候を学び、それを合わせ持つ疾患を鑑別する訓練
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を行う。画像診断を正確に行うために局所解剖の知識をはじ
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め、検査法も理解せねばならない。診断学実習では医療面接
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基本的診察技法と検査法・処置について学習し、5学年での
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臨床実習をスムーズに行える能力を身につけねばならない。
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医師として患者に信頼される相互関係をつくり、道徳的、
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社会的、法律的にも適正な医療行為を行うためには高い人間性と倫理観を各人が身につけねば
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ならない。これについては生命倫理・医療安全として学ぶ。症例演習ではProblem-based
learning
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形式で主要症例学習が行われている。学生自らが調べ、まとめ、発表(全体登録)するもので、
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教員はサポートするにすぎない。臨床の場では英語による医学的専門用語やその略語が使用され
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ることが多い。第103回医師国家試験より医学英語の問題も出題されている。
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臨床英語の講義を診断学実習に先行して行う。臨床実習の成果を十分にあげるためには、
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2〜4学年までに取得した知識の量と応用力がものをいう。基礎医学・社会医学・臨床医学を
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対象とした総合試験を行う。臨床実習前全国共用試験(CBT、OSCE)が平成17年より正式に
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実施された。CBTは基礎的要素が十分かを全国規模で問うもの。CBTに対応するため、基礎医学
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の最重要点について補講が組まれている。OSCEは評価者に他大学の教員や模擬患者も加わって
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行われる。
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