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       火傷(flame burn)などによるIII度熱傷では、熱傷初期にしばしば赤色〜褐色の尿を見る。 
      
        これは血管内の赤血球が直接熱の作用により破壊されhemoglobinemiaとなり、ハプトグロビンにより処理しきれず尿中に流出してヘモグロビン尿となったためである。ヘモグロビン尿と血尿(赤血球尿)の鑑別は簡単で、遠沈すれば後者では赤血球が沈澱し上清は透明(黄色)となるのに対し、前者ではいくら遠沈しても上清は赤色である。 
 
 したがって、治療として、 
 
         
         が試みられる。 赤血球ばかりでなく、骨格筋の崩壊によりミオグロビン尿も伴うこともある。ミオグロビン尿は電撃傷や雷撃症による横紋筋崩壊(rhabudomyolysis)により起こることがある。ミオグロビンの腎毒性は、酸性尿の環境で腎毒性の強いferrihemateとなることによる。したがって、治療には、 
 
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