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帝京大学医学部第6学年 第2回卒業試験(外科学・救急医学/熱傷) 問題

 鈴木 宏昌(担当分)

  • B83 熱中症について正しいのはどれか。   【正解と解説】

    1. 熱けいれん(痙攣)は全身性のけいれんで発症する。
    2. 熱けいれんでは血清Na値が高値となる。
    3. 熱けいれんでは意識障害を伴うことが多い。
    4. 熱疲労では体温は40℃以上となる。
    5. 熱射病では発汗が停止し皮膚が乾燥する。

  • F49  56才の男性。3〜4日前より肩が凝る感じがしていた。今朝、朝食のときにあごがこわばって食べにくく、飲み込みにくかった。昼に近医を受診し入院したところ、夕方より痙攣を時々起こすようになり、救命救急センターに転送されてきた。
      搬入時、意識は清明でバイタルサイン(血圧、呼吸、脈拍)に異常はなく、発熱もみられなかった。四肢の筋肉は硬直しており、腱反射は亢進していた。顔面にも硬直が見られ開咬は門歯列間で1横指であった。病歴を聞くと、2週間前に盆栽の手入れをしていて左手にトゲを刺したが痛みが強くないので放置していたと言う。

      診断と治療として正しいのはどれか。   【正解と解説】

    1. 受傷から1週間以上しているので破傷風は否定できる。
    2. 搬入時には意識は清明なので軽症である。
    3. 直ちに破傷風沈降トキソイドを投与する。
    4. ペニシリンG1,000万単位を1日2回投与する。
    5. 創部培養でCrostoridium tetaniが高率に検出される。



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帝京大学救命救急センター
Trauma and Critical Care Center,
Teikyo University, School of Medicine
鈴木 宏昌 (dangan@ppp.bekkoame.or.jp)
Hiromasa Suzuki, MD
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