ぶどう膜の病態

part Ⅳ
 

( 炎 症 各 論 uveitis into details

眼は膠原線維に富む外膜と血管に富む中内膜があり,いずれもが炎症の場となりうる.

ぶどう膜炎は網膜血管炎を含み,多くが非特異的な症状・所見の組み合わせであるため臨床的にはかなりあいまい,というか広い疾患概念である.その中で,比較的特徴的であるのが「大ぶどう膜炎」とされるもので,いずれも自己免疫反応を基盤としている.

それらの頻度は全ぶどう膜炎のうちで,サルコイドーシス 10.6%,原田病 7.0%,Behçet病 3.9%ほどと報告された(2009年調査,2012年発表).
最近のレポートでは,サルコイドーシス 10.6%,原田病 8.1%,ヘルペス性虹彩炎 6.5%,急性前部ぶどう膜炎 5.5%,強膜ぶどう膜炎 4.4%,Behçet病 4.2%,などとなっている(2016~17年調査,2021年発表).汎ぶどう膜炎としての大疾患の重要性は変わらない.

下線部のクリックにてテキストが展開

  1. サルコイドーシス (sarcoidosis) サルコイドーシスの画像
  2. 原田病 (VKHVogt-Koyanagi-Harada 症候群) 及び 交感性眼炎 原田病の画像
  3. Behçet Behçet病の画像
  4. 感染性炎症 (眼内炎 ophthalmitis )
  5. いわゆる全身疾患によるぶどう膜炎
  6. 水晶体起因性ぶどう膜炎 (lens-induced uveitis )
  7. その他のぶどう膜炎
  8. ) 補足

と,いうことで,“おわり”. 

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2025