1.甲状腺の位置と形:
 甲状腺は首の気管の前で、いわゆる "のどぼとけ"の下にあります。蝶々のような形をして、大きさは3cm、重さ16g程度です。正常の甲状腺は軟らかくて薄いため、触っても触れません。 

2.甲状腺ホルモンの働き:
 甲状腺は海草の中のヨードを取り込んで、それをもとに甲状腺ホルモンを作り分泌します。甲状腺ホルモンにはサイロキシンとトリヨードサイロニンの2種類があり、体の新陳代謝を盛んにする働きがあります。人間の細胞の活動が活発になり、全身の活力が上がります。また、子供の場合には成長を促進させます。
 このように甲状腺ホルモンは人間の体の中で重要な働きをしており、その分泌のコントロールは脳にある下垂体が行っています。下垂体からは甲状腺刺激ホルモンが分泌され、甲状腺ホルモンの分泌を調節しています。このように甲状腺は人間が生きていく上に必須の臓器といえます。