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第34回日本外科代謝栄養学会の開催にあたって

 

会長: 帝京大学救命救急センター 教授  小林 国男


  この度、第34回日本外科代謝栄養学会を東京で開催させて頂くことになりました。本学会は術後代謝研究会と称した時代から外科周術期の病態や管理を対象とした最先端の研究発表の場として歩んで参りました。この間、新しい研究手法や新知見の導入により研究発表の内容にはかなりの変化がみられますが、外科侵襲学と外科栄養学という2本の柱は変わることがありません。侵襲学ならびに外科栄養学は言うまでもなく外科学の基礎をなすものですが、近年では外傷、熱傷、敗血症など過大侵襲下の患者を多く取り扱う救急医学においても、多くの医師が関心を寄せている領域です。私自身18年前に一般消化器外科から救急医学に身を転じましたが、救急医学関係者として初めて本会をお世話させて頂くことを大変光栄に思いますとともに責任の重さを感じております。本会が Academic Surgeon を目指す若い外科医の登竜門であるように、若い救急医にとってもサイエンスの考え方を磨く最高の場となることを願ってやみません。

  日本外科代謝栄養学会では一般演題を重視し、一つの会場で十分な討論をするのが発足当初からの素晴らしい伝統であります。今回は100題の一般演題を頂きましたが、本会の優れた伝統を踏襲してプログラムを組みました。ぜひ活発なご討論をお願いいたします。

  特別プログラムには、International Symposium と教育講演を企画しました。 International Symposium は、海外から4人の著名な先生をお招きし、2人の日本人研究者を加えて " Advances in Metabolic and Nutritional Support in Trauma and Sepsis " というテーマで開きます・現時点での最新の知見をまとめる有意義なシンポジウムになると思いますのでご期待ください。教育講演は、大阪大学の宮坂教授による「糖鎖認識による細胞接着と組織傷害」、京都大学の米原教授による「アポトーシスとFas」の2題です。基礎医学における最新の話題をわかりやすくお話し下さることになっておりますので、会員の皆様にも喜んで頂けるものと存じます。

  会場の Westin Hotel Tokyo は恵比寿のビール工場の跡地を再開発したGarden Place にあります。Garden Place はデパート、ショッピングセンター、劇場などもある東京の新名所ですので、学会の合間にお楽しみ下さい。多数の会員の皆様が参会されますよう心よりお待ちしております。


帝京大学救命救急センター
Trauma and Critical Care Center,
Teikyo University, School of Medicine
鈴木 宏昌 (dangan@ppp.bekkoame.or.jp)
Hiromasa Suzuki, MD
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