日本熱傷学会用語委員会による電撃傷の定義
感電、落雷、電気スパーク、弧光(アーク)などの電気的障害による損傷を電撃傷[electric burn(or injury)]といい、特殊なものに落雷による雷撃傷[lightning burn(or injury)]がある。
- アーク熱傷 [arc burn]
弧光の高熱による熱傷
- 電気火炎熱傷 [electric flame burn]
電気閃光熱傷に着衣なの周囲のものの燃焼によって生じた熱傷を含めたもの
- (電気)閃光熱傷 [(electric) flash burn)]
弧光および電気スパークによる熱傷
- 高電圧熱(損)傷 [high voltage burn(injury)]
電撃傷のうち特に高電圧によるもの
- 低電圧熱(損)傷 [low voltage electric burn(injury)]
電撃傷のうち特に低電圧(家庭で使われる程度の電圧)によるもの
- 雷撃傷 [lightning burn(injury)]
落雷によって起こる電撃傷で、5000〜20万A、数100万Vに達するが通電時間は短く、心停止、心室細動などを起こす。本質的には電撃傷
熱傷用語集。平成8年3月20改定、日本熱傷学会用語委員会 編, pp55
(何と編集委員長は 小林 国男 教授である)
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