Internet FAQs (インターネットの基本用語)


恥ずかしくて他人に聞けない用語の意味


インターネット基本用語
  • Internetとinternet【==INDEX==】
     共通のTCP/IPと呼ばれるprotocolを使ってLANを構築することを「internet」でつなぐと言うが、LAN同志がTCP/IPでつながれ、世界中に張り巡らされたWAN全体のことは「the Interent」または単に「Internet」と言う.どちらも日本語では「インターネット」であるが、一般には後者を指して使われている.

  • LAN【==INDEX==】
     [Local Area Network] 限られた範囲(一般に10km以内)のコンピューター(主に同機種)同志が物理的に線(ライン)で接続され,独自のprotocolで相互に通信している環境.大きさはさまざまで,同じ部屋にあるコンピューター同志が接続されているものから,企業全体のコンピュータ−が数十台接続されていることもある.2台のMacintoshをApple TalkでつないだだけでもLANと言える.

  • WAN【==INDEX==】
     [Wide Area Network] 広域ネットワークで、LAN同志が広い範囲(地域をまたがって)でつながれた環境のことで,必ずしも同一のprotocolで通信している必要はないが相互にデーターのやり取りが行える環境.

  • WorkStation【==INDEX==】
     ホストコンピューターに接続された多機能コンピューターこと.機種やOSについて規定された概念ではないが、単なる端末やいわゆるパソコンなどに対して、処理速度が速く多機能であるということから、主にUNIXやWINDOWS-NTをOSとしたコンピューターを差すことが多い.しかし、以前は処理速度や機能の上でパソコンと多きな開きがあったが最近ではハードウェアーとしての差はなくなってきた.

  • OS【==INDEX==】
     [Operation System] コンピューターの基本的な処理を行うソフトウェアーで、主に周辺機器の操作、ファイルの管理を行う部分.ほとんどのプログラムはこの基本処理をつかって動いている.代表的なものにMS-DOS、WINDOWS、WINDOWS95、WINDOWS-NT(Microsoft)、漢字TALK(Apple)、OS2(IBM)、UNIXなどがある.

  • Protocol【==INDEX==】
     コンピューターがデーターをやり取りする種々の手続きのことで、InternetではTCP/IPと言う共通の手続きでデーターのやり取りを行っている.云わばコンピューター同志が会話をするのに使う共通言語である.

  • TCP/IP【==INDEX==】
     [Transmission Control Protocol/Internet Protocol] Internetに使われている共通言語(protocol)である.逆に言えば、このprotocolで話の通じるネットワークがInternetと云える.このprotocolにしたがって通信ができればコンピューターの機種に関わらず接続できることが最大の利点である.

  • Intranet【==INDEX==】
     Internetと共通のTCP/IPと言うprotocolを使いながら、Internetが広く世界中のネットワークに接続されデーターを公開しているのに対し、限られた範囲内だけでデーターを共有しているLANをIntranet(Intra:内部の)と呼ばれている.Internet同様、TCP/IPを使っているののでコンピューターの機種に関わらずネットワークが構築でき、容易にInternetとも接続することもできる.企業内のLANも次第にIntranetに変わりつつある.

  • WWW【==INDEX==】
     [World Wide Web] Internetの利用で最も話題となってきる情報源.WWWはInternetで公開されている情報のうちHTMLと言う書式で書かれた情報である.HTMLは基本的には文字のみで書かれた文書(TEXT)であるが、文字情報ばかりでなく画像や音響、更には動画などのマルチメディアな情報を提供することができる.このWWWを読み込んで表示するソフトウェアがWWWブラウザ(browser)である.現在ほとんどの情報はWWWとしてハイパーテキスト(hypertext)の形で提供されている.例えば、文章中に出てくる「HTML」と言う言葉が分らなければ、印刷物では注釈のページを探して開き、また前の文章に戻ると言った動作を必要とするが、ハイパーテキストでは「HTML」の文字の部分をマウスなどのpointing deviceでclickするだけで、関連付け(リンク)られた情報に飛んだり、舞い戻ったりすることができる.リンクする内容は、他の文書ばかりでなく画像でも、音響でもプログラムでも可能である.ハイパーテキストとは、従来の印刷物では不可能であった新しい著作形態であると言える.

  • Home Page【==INDEX==】
     Internetで公開されるWWWの最初のページをHome Pageと言う.一般に、このページから他のページや情報にリンクしている.

  • Hypertext(ハイパーテキスト)【==INDEX==】
     通常の文章(text)がはじめから終わりに向かって一方向に流れているのに対し、文書中のキーワードや図から、関連付け(リンク)られた同一文章の別の場所や別の文章に次々と飛ぶことのできるようになっている文章.通常の印刷物では不可能でありコンピューターでこそ実現した新しい著作物と言える.著者は何をどこにリンクするかを駆使し、利用者は自分の興味と能力により必要とする部分だけを読んで行くことができる.

  • HTML【==INDEX==】
     [Hyper Text Markup Language] WWWで用いられ、コンピューターの機種に関係なく表示できために考えられたhypertextの記述言語.「タグ」と呼ばれる制御文字で文章の体裁、表や画像の挿入、他の部位へのリンクなどが可能になる.最近では他のプログラム(Javaなど)を挿入しブラウザの中で動かすことも可能になっている.

  • newsgroup【==INDEX==】
     文字情報が主体であるが、e-mailと異なり不特定多数に内容を提示する掲示板の機能.Internetが本来大学や研究所を結ぶネットワークとして発展してきたため、参加者の中には各分野の専門家が多く、質問に対して的確な回答が得られたり極めて高度な討論がかわされている.しかし、最近は参加者の増加とともに、無意味な文章や互いの中傷などが多くなり時間の浪費におわってしまうことが少なくない.このNewsgroupを見たり投稿する機能は最近のWWWブラウザにはほとんど備わっている.

  • telenet【==INDEX==】
     internet接続を使い、Internet上の他のコンピューターの端末として機能させることのできるサービスである.当然接続するコンピューターを利用するには別途IDやPasswordが要求される.この機能を使ってデータベースを検索したりすることができる.

  • URL【==INDEX==】
     [Uniform Resource Locator] Internet上の情報の所在を示す住所の様なもの.Internetにつながり情報を公開しているコンピューターはすべて一意的な名前(IPアドレス)が決まっている.したがって、何という名前のどこのディレクトリー(あるいはフォルダー)にある何といるファイルか示すことによって情報の所在を指定することができる.例えば、[www.med.teikyo-u.ac.jp/download/download.html]と言うURLは、[www.med.teikyo-u.ac.jp]と言うコンピューターの[download]と言うディレクトリーにある[download.html]と言うファイルを指し示している.

  • IP address【==INDEX==】
     [Internet Protocol address] Internetに接続され、情報を提供するコンピューターはすべて一意的な識別番号を持っている.本来この番号は3桁の数字4組からなっている(実際には32biteの数字)が、数字の羅列では覚えられないので、DNS(Domain Name System)と言う住所録を扱う(住民票のようなもの)コンピューター(Domain Name Server)により一対一に分りやすい文字に変えて(対応させて)使っている.例えば、[bekkoame.or.jp]と言う住所は、[jp](Japan)日本にある[or](organization)組織で[bekkoame]ベッコーアメと言う意味で、実際には[202.11.252.2]と言った数字のIP addressを持っている.

  • Java(ジャバ)【==INDEX==】
     JavaはアメリカのSun Micorosystems社が開発したプログラムを作る言語で、これによって作られたプログラムはコンピューターの機種やOSに関わらず動く.WWWでは文章や画像などのファイルを受け取り表示することはできるが、送られた情報をその場で処理をすることができなかった.ところが、Javaによって作られたプログラム(applet)はWWWで送ることができ、受け取ったコンピューターの機種に関わらず、情報の処理などプログラムを実行することができるようになる.

  • e-mail【==INDEX==】
     [electric mail(電子メール)] 郵送が紙に印刷された手紙を送るのに対し、電子メールは電子化された情報を送る.通常は文字情報であるが、最近は画像や音響、更にはプログラムで作ったデーターやプログラムそのものも送ることができる.Internetでは、それぞれのホストコンピューターが郵便局(POPサーバー、またはSMTPと言う)を持っており利用者はそれぞれ自分の私書箱(mail address)を登録することでe-mailを利用することができる.e-mailを送る送り手は、相手の私書箱宛てにメイルを出し、受取人は自分の私書箱にメイルが来ているかを見ることになる.従来の郵便と違い切手もいらなければ郵便局に出しに行く必要もなく、世界中どこに出しても送料はかからない上に、ほとんど瞬時(実際にはバケツリレーで運ばれるので数秒から数分)に相手の私書箱に着く.しかし、着いたことを本人に知らせてくれるわけではないので、私書箱を見に行かないことにはメイルが届いているか否かは分らない.しかし、逆にe-mailの最大の利点は相手を探さなくても何時でもどこででも出すことができる点である.私書箱の住所(mail address)は、通常URLと同様次のような構造になっている.例えば、[dangan@ppp.bekkoame.or.jp]は、[jp](Japan)の[or](organization)組織で[bekkoame]と言うコンピューターの[ppp]と言う郵便局に[@](at mark)所属する[dangan]と言う名前の人、と言った具合である.e-mailは多くの商用ネットワーク(Nifty-serveやPC-VANなど)でも使われており、インターネット上の相手ともe-mailの交換ができる.e-mailのもう一つの利点は、熟考して内容が書け、同時に多人数に発送できることである.また、受け取ったメイルを編集し再利用できる点も従来の手紙との多きな相違であり便利な点である.印刷された原稿を見て再度入力する手間と費用と誤植が防げるわけである.

  • ダイアルアップIP接続【==INDEX==】
     Internetの主要なホストコンピューター同志は物理的には専用の通信回線でつながれています.通常個人でInternetに接続するには電話回線を利用し、プロバイダーと呼ばれるサービス会社に電話回線とInternetの専用回線(バックボーン)との間を接続してもらいます.これが「ダイアルアップIP接続」で、自宅のコンピューターからモデムを通して、電話回線に接続し、プロバイダーに電話で接続します.この電話回線は通常の電話の回線(アナログ回線)でも最近普及し始めたISDN(デジタル回線)でも可能です.接続にかかる費用は2種類あります.一つは、プロバイダーの電話までかける電話回線使用料で、もう一つはプロバイダーのInternetへの接続料です.前者は通常の電話と同じですので接続できるプロバイダーの電話(アクセスポイント)が市内にあれば市内通話料で10円/3分となります.後者はプロバイダーによって異なります.年間定額制の所から10円/3分程度の従量制の所まであります.

  • IDとPassword【==INDEX==】
     通常、Internetに限らずネットワークに接続するには、個人識別のためにID(identification)とPasswordが必要です.IDは個人の名前のようなもので誰もが見ることができます.通常分りやすいように自分の名前やニックネームを使いますが、接続するホストコンピューターによっては押しつけの名前を割り当てられることもあります.一方、Passwordは印鑑の様なもので、その個人しか持っていません(知りません).ホストコンピューター(接続する)はIDとPasswordが一致すれば接続を許可します.したがって、Passwordは絶対に知られないようにしなければ、他人に利用されてしまいます.

  • PPP【==INDEX==】
     [Point-to-Point Protocol] 電話回線を利用してダイアルアップIP接続をするときのprotocolです.つまり、自分のコンピューターとプロバイダーのコンピューターとの間はPPPと言うprotocolで話をします.Internetでは共通言語のTCP/IPで話をするわけですが、遠くから話しかけるにはマイクが必要なのと似ています.マイクの働きをするのがPPPだと考えれば良いでしょう.まずはマイクがつながらないと話ができない.

  • modem(モデム)【==INDEX==】
     電話回線を利用してデーターを送るには、0と1しかないデジタル信号を音に変えなければなりません.デジタル信号を音に変える変調機がモデムです.コンピューターからモデムの間は、RS232Cと言う共通の規格のケーブルでつなげ(本体の中に組み込まれているものもある)、モデムからは通常の電話線(モジュラージャック)でつながります.ほとんどのモデムはモジュラージャックが2つ付いていて、一方が従来使っている「電話」につなげるようになっています.したがって、モデムを使っていないときには電話回線は「電話器」につながっていて通話ができますが、通話とモデムを同時に使うことはできません.ただし、ISDN回線では同時に2台の電話で通話できるので、一方をモデムにして、通話とモデムを同時に使うことも可能です.

  • トーンダイアルとパルスダイアル【==INDEX==】
     電話をかけるときに「ピッポッパッ」と音のするのが「トーンダイアル」、「ツルルルル、ツル、ツルル」と音のするのが「パルスダイアル」です.電話機が押しボタン式になっているか否かは関係ありません.電話局のと契約で決まります.トーンダイアルの方が基本料金が多少高いですが、多くのメリットもあります.

  • bps【==INDEX==】
     [bite per second(「ボー」とも言います)] モデムをつかってデジタルデーターを送るときの速度.デジタルデーターの最小単位は「bite(ビット)」で「0」か「1」かのことです.文字を送るとき、半角(「a」この大きさ)の文字は4biteに当たります.これが「byte(バイト)」と言う単位で、1byte=4biteになります.日本の文字は全角文字(「a」この大きさ)と言い2byte文字とも呼ばれ2byteで1文字を表しています.最近のモデムは、ほとんど14400bpsか28800bpsですから、半角文字では一秒間に3600〜7200文字、全角文字では1800〜3600文字、原稿用紙にして4.5〜9枚が送れるわけです.

  • ISDN【==INDEX==】
     [Integrated Services Digital Network] NTTが提供するINS64などのデジタル通信サービスで、通常の電話回線が利用でき、音の情報もすべてデジタルに直して送ります.高速でerror(雑音など)なく大量のデーターを転送することができるので通話とモデム通信を同時に送ることもできる.現在、ほとんどの地域で通常の回線(アナログ回線)からISDNに変更することができ、基本料金もさほど変わらない(1750円->2830円)が設置にはTA(terminal adaptor)やDSU(Digital Service Unit)と言う機器も必要になるのでコスト(6〜7万)がかかる.加入方法の詳細についてはNTTに問い合わせる.Internet上からも申し込むことができる

  • download(ダウンロード)【==INDEX==】
     Internetに限らず、ネットワークにつながった他のコンピューターからファイルをコピーしてくることをdownloadと言います.

  • browser(ブラウザ)【==INDEX==】
     InternetWWWHTMLで書かれた情報を画面に表示して見るためのプログラムで、代表的なものに「Netscape Navigator(Netscape社)」、「Mosaic(イリノイ大学)」、「Internet Exprolar(Microsoft社)」などがあり、日々新しいものに更新されています.したがって、ほとんどのブラウザはInternet上からdownloadすることができます.最近のブラウザはWWWばかりでなく、FTPによるファイルのdownloadやe-mailの機能などが統合され使いやすくなっています.

  • FTP【==INDEX==】
     [File Transmission Protocol] Internetdownloadするときに用いられるprotocol(手順)のことですが、FTPを使ってdownloadするためのソフトウェアーを指すこともある.インターネット上の多くのサーバーは匿名の接続者に公開しているanonymous FTPと言うサービスを行っていて、種々のファイル(ソフトウェアや文書、画像など)を自由にdownloadがすることができます.

  • Security(セキュリティー)【==INDEX==】
     Internetでは網の目のように張り巡らされたコンピューターの間をデーターはバケツリレーの要領で送られるため、一時的には中継したコンピューターにデーターが残る.したがって、故意に盗み見ようとすれば中継したデーターを見ることができる.そこで発信したデーターを暗号化しスクランブルをかけて第三者に見られないようにするセキュリティーシステムが考えられている.しかし、現時点では貫壁ではなく(どんなものでも貫壁などありえない)重要な情報を発信する時には注意を要する.自分のPasswordやクレジットカードの番号など安易にe-mailで送らないことである.

     

  • infrastructure(インフラストラクチャー)【==INDEX==】
     基本構造のことで、道路や鉄道のようにInternetを支える通信回線網.この数年Internet利用者が爆発的に増加し、バックボーンと呼ばれる主要なコンピューター間をつなぐの基本回線がパンク状態になりつつある.


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帝京大学救命救急センター
Trauma and Critical Care Center,
Teikyo University, School of Medicine

鈴木 宏昌 (dangan@ppp.bekkoame.or.jp)
Hiromasa Suzuki, MD


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