一部難しいことも書いてありますが、設定方法はできるだけ具体的に書いたつ もりなので御利用下さい。
なお、以下の記述は 1998年 1月現在のものです。
LAN とは Local Area Network の略で、学校、企業などの狭い範囲内で利用さ
れるネットワークのことです。いわゆるインターネットとは LAN 同士(およ
び基幹網)が互いに接続されて世界中に広がっているネットワークのことを指
します。当医学部も研コンを中心とした LAN を持っており、インターネット
につながっています。あとに挙げる PPP接続の場合にもこの医学部 LAN につ
なぐことには変わりはないのですが、ここでは LAN に直接つなぐことを「LAN
接続」と呼ぶことにします。
それでは各部屋のパソコンを「LAN接続」するにはどうしたらよいのでしょう か。ソフトウェア的な設定はあとで詳しく説明するとして、ハードウェア的な 接続のことをここでは解説します。
当医学部では主に 10base-T(テンベースティー) と呼ばれる形の線に Ethernet (イーサネット)と呼ばれる方式で信号をのせて LAN を形成してい ます。10base-T は電話線(モジュラージャック)と見かけ上同じ形をしてお り、LANの敷設工事が済んでいる部屋には壁にそのコンセントがあります。こ のコンセントと室内のパソコンとの間を 10base-T のケーブルでつなぐので す。
このように 接続すると、パソコンは LAN に直接つながっているわけですから、 かなり高速に通信ができます。 残念ながら LANが敷設された部屋でしか実現できませんが、 医学部内の LAN環境の整備はかなりすすんできているようです。 また普通のパソコンには LANに直接つなぐためのハードウェア (インタフェースボード)はついていないので、 これを用意する必要があります。
一方、PPP (Point-to-Point Protocol)とはパソコンを LANにすでにつながっ
ているコンピュータと一対一で接続して LAN を使用する方法です。この接続
には普通は電話回線(とモデム)を用います。いわゆるパソコン通信や端末通
信と同じハードウェアで接続できるので手軽ですが、電話回線を使うため LAN
接続と比べるとかなり遅くなります。
PPP接続には普通にモデムを使う準備のほかに、PPPを取り扱うソフトウェアが 必要になります。Windows 95 にははじめからついていますが、その他の場合 にはこれを用意しなければなりません(シェアウェアも存在します。詳しくは それぞれの項目で述べます)。
なおどちらの場合にもこのほかに、インターネットでの通信方式である
TCP/IP を扱うソフトウェアが必要になります。これは Windows 95 や新しい
Macintosh には付属しています。また最初に述べた「使い道」のためのアプリ
ケーション(メールを読み書きするソフト、WWW を見るソフト、など)も必要
になります(当然ですね)。これは Windows 95 には付属しています(が、
他のソフトを用意した方が使い勝手はいいと思います)。
上の'x'や'y'には 1から255までの数字が入ります。
LAN接続の場合は登録が絶対に必要です(割り当てられていない数値を
勝手に使ったり、間違えて他の数字を使うと、他人に迷惑が及びます)。
なお、PPP による接続の場合には両方とも必要ありません。
IPアドレス とはネットワーク上のコンピュータを一意に示すための数値です。 同じ数字は世界中で一つのコンピュータしか使うことができません。 インターネットの上位組織から研コンが委ねられているアドレスは 202.253.111.nになっています。
ただし当医学部ではローカルアドレス(ある組織内で独自に使える数値)として 192.168.x.yという数値を利用し、上記のグローバルアドレスに 適宜自動的に置き換えることで外部との通信を可能にしています。
ホスト名は IPアドレスよりわかりやすい「名前」として利用されます。
IPアドレスとホスト名は対になって登録されるものです。 割当計画などがありますので、ユーザが勝手に決めることはできません。 必要ならば研コン室で割り当てますので、ご相談下さい。
サブネットワーク(ドメイン)の名前です。メールアドレスやホスト名の後ろ
にくっつけて使います。
またサブネットマスクはサブネットワークの範囲を示す値です。
稀にマスクビット数が必要になる場合があります。その場合には「24ビット」
として下さい。
ゲートウェイはサブネットワークから外へ出ていく出口を示します。
自分のIPアドレスによって変わりますので、別途確認して下さい。
ネームサーバは DNS (Domain Name Service) サーバとも呼ばれ、 アルファベットで表されたホスト名(例: suzuka.med.teikyo-u.ac.jp)などと IPアドレス(例: 202.253.111.2)を変換するサービスです。現在 DNS は上記の 2ホストがサービスしています。一方しか指定できなければ前者を、 複数に順番をつけて指定できるときは前者が優先されるように、 それぞれ指定して下さい。
「アカウント」はユーザ名(username)などとも呼びます。
PPP接続の場合には研コンにユーザ登録することが必要となります。LAN接続の
場合には必ずしも必要ありませんが、ないとメールも受けとれませんので、
あった方が便利です。研コン室へ申し出て下さい。
旧来のPPPでは、上記のPPP専用のアカウントが必要でしたが (パスワードは研コン室の者にお尋ね下さい)、 2月より接続方法が変わり、 PPPアカウントは不要になります。
SMTPサーバとはメールを送信する際に使うサーバのことです。一方 POPサーバ は受信したメールをパソコンに振り分けるサーバのことです。 mailhostとなっていますが、現在これはmotegiのことを指し ています。
Eudora などで、POPサーバと上述のアカウントの指定を一緒にして「POPアカ
ウント」と呼んでいる場合があります。このときには
NetNews(電子掲示版のようなもの)のサーバです。 電子メールほど必要なものではないので、 詳しい説明は省略します。
なおnewshostは別名で、実際はaidaに相当します (もしサーバマシンが交替してもいいように別名をつけてありますので、 newshostの方を使うことをおすすめします)。
チェックポイントを列挙するときに使います。
間違えやすい点や注意すべき点を示します。
知らなくてもなんとかうまくいくような、捕捉的な解説を示します。
Ethernet LAN がどれくらい高速かというと、モデムが最近では 14.4k 〜 38.4k bps が標準であるのに対し、LAN は現在 10M bps という速度で通信が 行なえます。およそ400倍の速度です。これは最大速度なので、実際には回線 の混み具合、ソフトやパソコンや中継機器の処理速度によってもっと遅くなり ますが、モデムとは感覚的にかなりの違いがあります。
bps (ビーピーエス)というのは bit per second の略で、baud (ボー)
とも呼ばれます。読んで字のごとく、一秒間に何ビットの情報を送れるかとい
うことです。ちなみに半角文字(ASCII文字)は一文字で 1バイト( = 8ビッ
ト)、全角文字(ひらがな、漢字など)は 2バイトになります。
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