科長の挨拶

石黒精(いしぐろあきら)

帝京大学医学部教授 附属溝口病院小児科科長 医学博士

溝口病院小児科は昭和48年に開設以来,30年以上にわたり地域に貢献してきました。大学病院の三本柱は研究・教育・診療といわれ,診療は最後におかれています。しかし,わたしたちは診療にもっとも重点をおいて,「地域に根ざし,患者様にご満足いただける質の高い医療」を目標に掲げています。

小児医療の危機と小児科医不足が叫ばれています。このような厳しい情勢で6人の小児科スタッフが,フル回転して年間800〜900人の入院患者様と1日平均70人の外来患者様の診療にあたっています。一同協力して明るく前向きに努めています。「スタッフ紹介

「少子高齢化」が話題になっています。しかし,子どもの健やかな成長を望む声は強くなり,小児科医に向けられる期待や要望も大きくなっています。日本は経済的には豊かになりましたが,不安定でストレスも多くなっています。このためにこどもたちの身体や心の健康が損なわれ,小児虐待や不登校,ひきこもりなどが問題になっています。小児科医には身体と心の全体を診ることが求められています。

わたしたちは教育にも力を入れており、日本小児科学会および日本アレルギー学会の認定研修施設となっています。小児科医は一部の臓器を診るのではなく,こどもの全体を診ることが大切です。腕のよいgeneral pediatricianであるとともに得意技を身につけた,社会の要望に応えられる力を持った小児科医を育てたいと思っています。スタッフの出身校はさまざまです。研修を希望される方や小児科医として働きたい方は,ご連絡下さい。わたしたちとともに小児科の診療・教育・研究に取り組んでくれる仲間を広く募集しています。スタッフ紹介

■連絡先
〒213-8507 川崎市高津区溝口3-8-3
Tel 044-844-3333(代表)、Fax 044-844-0948
mpediatr@med.teikyo-u.ac.jp

小児科医の「いきがい」は,将来あるこどもの命を助け,身体と心の成長発達を支えながら見守ることです。わたしたちが取り組んでいる診療については,「診療目標」「外来案内」を,研究の内容については,「発表した成果」をご覧下さい。また,小児科病棟・外来の様子は「写真館」でご覧になれます。