インターネットに接続するには
現在売られているパソコンのほとんどが接続可能です.必要なハードウェアーとソフトウェアーがあります.
1) 必要なハードウェア
インターネットを利用するには当然コンピューターが必要ですが、インターネットでは TCP/IPと呼ばれるprotocolさえ利用できればどのような機種でもOSでも接続することができます.最近は、インターネットに接続するためのハードウェアとソフトウェアをすべて組み込んだ機種が多く販売されています.無論既存の機種でも十分ですが、最低次の条件が揃わないとすべての機能を利用することは難しいでしょう.
2) 接続方法
インターネットを構成する主要なコンピューターは、相互に専用回線でつながれていまする.これに個人のコンピューターを接続するには2つの方法があります. しかし、個人でインターネットに接続する最も一般的な方法は「ダイアルアップIP接続」と呼ばれる方法です.これは電話回線を利用し、プロバイダーと呼ばれるサービス会社と契約して電話回線とインターネットの専用回線(バックボーン)との間を接続してもらう方法です.つまり、個人のコンピューターからモデムを通して電話回線に接続し、プロバイダーに電話で接続するのです.この電話回線は通常の電話回線(アナログ回線)でも、最近普及し始めたISDN(デジタル回線)でも可能です. 接続にかかる料金は2種類あります.一つは、プロバイダーまでかける電話回線使用料で、もう一つはプロバイダーによるインターネットへの接続料です.前者は通常の電話と同じですから、接続するプロバイダーの電話(access point)が市内にあれば市内通話料となります.後者はプロバイダーによって違い、年間定額制の所から接続時間により課金する従量制の所もあります.
3) 必要なソフトウェア− インターネットに必要なソフトウェアは2種類あります.TCP/IPと言うprotocolを利用できるようにするための「翻訳機」に当たるドライバーと呼ばれるソフトウェアとインターネット上の情報を読み込んだり表示したりして利用するためのソフトウェアとです. 前者は、漢字TALKでは「MacTCP」で、WINDOWS 3.1ではWinSockと言う規格にあったTCPドライバー(具体的にはTrumpet Winsockなど)、WINDOWS 95では「コントロールパネル」の中の「ネットワーク」に「TCP/IP」と言うprotocolを追加することで実現されます.更に、ダイアルアップIP接続をするためには、電話回線を通してTCP/IPが使えるようにするための PPP(Point-to-Point Protocol)と言うprotocolが必要で、Macintoshでは「Config PPP」と言う「コントロールパネル」のドライバーが必要ですが、いづれも最近のシステムディスクには含まれています.WINDOWS 95では「ネットワーク」で「ダイアルアップアダプター」と言うアダプターを設定することで使用できます.接続するネットワークによってこれらのドライバーを設定しなければなりませんが、インターネットに接続できることを謳い文句にした機種では、ほとんどの項目が設定済みで、自分の契約したプロバイダーやID、Passwordなどの個人情報を入力するだけで接続できるようになっています.実際にWINDOWS 95でダイアルアップIP接続をするための設定の例を知れたければここをクリックして下さい. インターネットの資源を利用するには接続するだけではだめで、e-mailやWWWを利用するためのソフトウェアが必要です.これらのソフトウェアの多くはインターネット上でdownloadできますが、初めて接続するものにとってはそう簡単ではありません.最近のWWWブラウザはインターネット上のほとんどの機能を利用できるようになっているので、まずはWWWブラウザを入手すれば十分でしょう.最近の機種では、購入時にこれらのソフトウェアが搭載済みのものが多いです.WWWブラウザとしては、Netscape社の「Netscape Navigator」が最も一般的で、Macintosh版もWINDOWS版も揃っている.WINDOWS 95では、「Microsoft Internet Exproler」と言うWWWブラウザがあり、「Micorosof PLUS for WINDOWS 95」と言うCD-ROMにはインターネットに必要なこれらのソフトウェアがすべて入っています.
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鈴木 宏昌 (dangan@ppp.bekkoame.or.jp)
Hiromasa Suzuki, MD