矢野 栄二(やの えいじ)客員教授
2018年度 担当講義 |
MPH: 基礎疫学、スタディクリティーク、リスク科学、国際保健学概論、課題研究 DrPH: 基礎疫学特論、リスク科学特論、疫学・生物統計学特殊研究、産業環境保健学特殊研究、保健政策・医療管理学特殊研究 |
研究テーマ | 産業保健学 ・ 石綿の健康影響 ・ 非正規雇用の健康影響 環境保健学 ・ 粒子状物質の健康影響 災害公衆衛生学 ・ 被災地の健康問題 ・ 災害に対して強靭な地域づくり 医学教育 ・ 保健医療職の高度専門教育 その他 ・ タバコ対策 ・ 予防活動の効果評価 |
プロフィール詳細 | http://researchmap.jp/read0030530 |
連絡先 | eyano[at]med.teikyo-u.ac.jp |
教員からのメッセージ
東日本大震災の被災地を訪ねると、宮城と岩手ではたくさんのダンプカーが走り回り、パワーシャベルがうなりを立てています。しかし、福島では3年以上たったいまも道路わきに打ち上げられた漁船やほとんど原形をとどめない車の残骸、そして1階部分が押し流され今にも倒れそうな家が放置されています。津波被害を受けなかった地区も信号が点滅する無人の町を、野犬や時に野生化した家畜が徘徊しています。この震災と津波でたくさんの人々が亡くなり、避難した人も仮設住宅の不自由な生活の中で命を縮めています。思わず足がすくみ途方に暮れてしまうようなこういう現実に、人間の命を第一に、何をすればよいかを考え実行するのが公衆衛生学です。
被災地の問題をはじめ、現代社会にある様々な問題に、命と健康にかかわる専門職を選んだ自分に何かできることはないかという気持ちを大切にし、その実行に役立つ知識と技術をともに身に着けようではありませんか。
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