教育Education


こちらのページでは、帝京大学大学院公衆衛生学研究科の教育についてご紹介します。
本研究科は、文部科学省に認められた京都大学、九州大学、東京大学に続く日本で4校目の公衆衛生専門職大学院であり、 日本ではじめての、医学研究科から独立した公衆衛生大学院です。

帝京SPHは公衆衛生の人材育成を通じて社会貢献を行うことを目的の一つとしています。
その具体的なミッションとして、社会における公衆衛生課題の解決を目指すリーダー(Change agent)を養成する教育を行い、また、実践に結びつく科学的研究を通じて健康でより良い社会をつくり、いのちとくらしを衛ることを行っています(詳しくは履修要項[2019年度版]:MPHDrPH)。

2011年度に開設された専門職学位課程(Master of Public Health program)は2019年に9期生を迎え、修了生も含めると140名を超える大所帯となってきています。

2014年度から走り出した博士後期課程(Doctor of Public Health program)は、従来の研究者養成型の教育とは一線を画した、実社会で生じるさまざまなレベルの健康問題に対処できる高度専門職を育成するための博士課程教育を公衆衛生分野ではじめて導入し、国内の教育をリードしています。

本校は人々の健康・生命を守り、支える現場のさまざまなプロフェッショナルが長期的なビジョンを持ちながら段階を踏んで世の中をさらにより良い方向に動かしていけるようになるための教育をおこなっています。そのため、社会人の方が働きながら学べることに配慮したカリキュラム構成にしています。板橋キャンパスの校舎は新しく、明るい雰囲気の中、多くの仲間とともに学ぶことができます。

例年、専門職学位課程と博士後期課程のどちらも、さまざまな年齢、立場の方が入学し、働きながら通学する社会人の方も多く在籍しています。
卒後は進路状況で示すとおり、国内外の多様なフィールドで活躍しています。特にDrPHホルダーにはそれぞれの分野から世界を牽引する気概を持ったプロフェッショナルとして社会で羽ばたくことを願っています。

目次
(1) 帝京大学SPHが大切にする3つの教育

(2) 公衆衛生の核となる5分野をカバーした授業構成
- 2019年度 専門職学位課程(Master of Public Health)の授業
- 2019年度 博士後期課程(Doctor of Public Health)の授業

(3) 授業履修・修了要件など
- 2019年度 専門職学位課程(Master of Public Health)
- 2019年度 博士後期課程(Doctor of Public Health)

(4) 健康・生命に関わる現場での Change Agentとは

(5) 在校生の年間スケジュール例
- 2019年度 専門職学位課程(Master of Public Health)のスケジュール
- 2019年度 博士後期課程(Doctor of Public Health)のスケジュール

(6) 社会医学系専門医プログラム

(7) 帝京SPHの組織運営体制


(1) 帝京大学SPHが大切にする3つの教育


帝京SPHは日本や世界の公衆衛生専門職教育をリードするために常に挑戦し続け、グローバルスタンダードに則るだけでなく、ハーバード大学などのトップスクールと議論を重ねながら公衆衛生の主要5分野を体系的に学べる教育コンピテンシー基盤型教育問題解決アプローチ、この3つを重視し、教職員と学生、そしてステークホルダー一丸となって健康・医療にかかわる領域から社会を変革していくための活動を進めています。

本校で学ぶ学生や学んだ修了生には人々の安全と健康を守り、支えるプロフェッショナルとして、分析能力やコミュニケーション能力、リーダーシップ、システム思考などを駆使して、長期的な視野にも立ちながら人や組織、社会を動かしていくことで、積極的に健康問題を解決していってほしいと考えています。実際の問題解決の方法の考え方などについて詳しくは--> こちらをご覧ください。




(2) 公衆衛生の核となる5分野をカバーした授業構成

帝京大学SPHでは人々の健康・生命に関わる現場で動ける人材として通用するためにマスターすることが国際的に求められている5分野(疫学、生物統計学、保健政策・医療管理学、社会行動科学、環境産業保健学)を網羅した授業をおこなっています。いずれの分野もどんどん新たな、そして時に世界を大きく動かすような知見が集積され続けていますが、帝京SPHでの授業を通じて人々の健康に関わる世界の全体像を体系的かつ長期的な視点から見渡せるようになってほしいと考えています。これに加えて自分の得意なことや好きなこと、できることなどに磨きをかけて、ほかの人にない強みをもった人材として活躍してほしいと願っています。

* 2019年度専門職学位課程(Master of Public Health)の分野別授業 *

- 2019年度MPH授業時間割(年間): PDF
- 2019年度MPH年間授業スケジュール: PDF


1. 疫学

健康や生命にかかわる問題を解決していくために、原因と思われる要因を特定し、対策を講じていくことが求められます。疫学では因果関係を推測するための論理的な思考能力を培いながら、問題の現状や原因を明らかにし、原因に介入するための研究デザインや、データの解釈に影響する要因とその対処法について学んでいきます。
- 前期科目:基礎疫学質的研究
- 後期科目:臨床疫学リスク科学
- 冬季科目:ハーバード特別講義(疫学)
- 通年:スタディクリティーク

2. 生物統計学

健康問題の現状や原因と結果の関係を統計学の手法を用いて定量的に評価していくことで、客観的に対策を考えていくことができます。生物統計学では、健康・医療分野で求められるデータサイエンスの素養を養うために、健康・医療のデータ分析に関する講義や演習を行っています。生物統計学をマスターすることで統計学の専門家と適切に相談できるようになり、また主体的にデータ分析できるようになることなどが期待されます。
- 前期科目:基礎生物統計学社会調査データ解析概論社会調査データ解析演習
- 後期科目:応用生物統計学データ解析演習臨床試験概論
- 冬季科目:ハーバード特別講義(生物統計学)

帝京SPHではSAS Institute Japan株式会社と共同で、実用的なデータサイエンスのスキルを認定するプログラムを2017年から推進しており、一定数の生物統計学関連の単位を取得することで、MPH・DrPHプログラムともに認定証を受けることができます。プログラムの詳細はこちら

3. 保健政策・医療管理学

健康・医療にかかわる問題を解決していくためには、組織や世の中の仕組みを理解し、適切にアプローチしていくことが求められます。また、最近では猛暑や集中豪雨、地震、火山の噴火といった突発的に生じる異常気象・災害への政策的な対応も重視されています。保健政策・医療管理学では、こうした人々の健康に直結する医療システムや保健政策を中心に学びを深めます。
- 前期科目(前半):医療管理学・安全管理学概論保健政策・医療管理概論
- 前期科目(後半):医療経済学地域保健学国際保健学概論国際母子保健学ヘルスポリシー概論
- 夏季科目: Healthcare ManagementUniversal Health Coverage & Aging Society医療管理学実習
- 後期科目(前半): 医療経営学演習医療保障政策論国際保健学演習
- 後期科目(後半):リーダーシップ・マネジメント論ヘルスデータ分析入門
- 冬季科目:国際保健学実習*、 ハーバード特別講義(保健政策・医療管理学)

4. 社会行動科学

問題を解決する糸口が見えてきたら、実際に個人や組織、あるいは社会を動かし、改善を図っていくことが求められます。社会行動科学では、人々の健康に関わる行動を変えていくための理論や実践について学びます。
- 前期科目:健康行動学概論
- 夏季科目:終末期医療実習
- 後期科目:ヘルスコミュニケーション学健康教育学社会疫学
- 冬季科目:ハーバード特別講義(社会行動科学)

5. 環境産業保健学

どのような現場でも、自分自身のことを含めて、良好な環境で働くことは心身の安全と健康保持に不可欠であり、また組織や社会にとってもプラスにつながります。環境からの影響には人間関係以外にも暑さや寒さ、騒音といった物理的な要因、化学物質などの化学的な要因、蚊が媒介する病気といった生物学的な要因などさまざまな要素が絡んできます。環境産業保健学では労働環境をはじめ、さまざまな環境からの健康影響とその対策などについて体系的に学びます。近年問題となっている職場のメンタルヘルスやマネジメントについても集中的に取り上げて学びます。
- 前期科目(前半):産業環境保健学概論
- 夏季科目:産業看護マネジメント論産業精神保健学演習産業環境保健学実習
- 後期科目:環境保健学
- 後期科目(前半):産業保健学
- 冬季科目:ハーバード特別講義(産業環境保健学)



6. その他(共通科目)

上記以外にも、様々な分野からの入学生に配慮し、健康や病気の基礎的な知識や、文献の調べ方・読み方をはじめ研究の進め方の基礎を学ぶ授業があります。また、専門職大学院での体系的な学びの集大成として、課題研究(博士課程では特殊研究)を在学中に遂行します。国内外のフィールドでのインターンシップもあります。
- 前期科目:医学基礎・臨床医学入門
- 前期科目(前半):調査・研究法概論公衆衛生倫理学健康医療情報学
- 通年:インターンシップ課題研究





 

* 2019年度博士後期課程(Doctor of Public Health)の授業 *
博士後期課程では共通科目で公衆衛生で求められる基礎的な知識を習得し、専門科目で関心の特に強い領域の学びを深めます。

- 2019年度博士後期課程(DrPH)授業時間割(年間): PDF
- 2019年度DrPH年間授業スケジュール: PDF


2019年度共通科目

公衆衛生の主要5分野や医学、倫理等の基礎知識を中心に学びます。
- 前期科目:医学基礎・臨床医学特論基礎疫学特論基礎生物統計学特論健康行動科学特論
- 前期科目(前半):産業環境保健学特論保健政策・医療管理学特論公衆衛生倫理学特論
- 後期科目(前半):リーダーシップ・マネジメント特論

2019年度専門科目

1. 疫学・生物統計学分野
- 前期科目(前半):統計モデル特論社会調査データ解析特論社会調査データ解析特別演習
- 後期科目:応用生物統計学特論データ解析特別演習臨床試験特論臨床疫学特論
- 後期科目(後半):カテゴリカルデータ解析特論リスク科学特論
- 冬季科目:ハーバード特別講義(疫学)ハーバード特別講義(生物統計学)ハーバード特別講義(社会行動科学)
- 通年:疫学・生物統計学特殊研究

2. 産業環境保健学分野
- 前期科目:なし
- 夏季科目:産業環境工学特論
- 後期科目(前半):産業保健学特論環境保健学特論T
- 後期科目(後半):環境保健学特論U産業中毒学特論
- 冬季科目:ハーバード特別講義(産業環境保健学)
- 通年:産業環境保健学特殊研究

3. 保健政策・医療管理学分野
- 前期科目(後半):地域保健学特論保健政策学特論国際保健政策学特論
- 前期(後半)・後期(前半)科目:医療経済・経営学特論
- 夏季科目:Seminar on Universal Health Coverage & Aging SocietySeminar on Healthcare Management
- 後期科目(後半):医療経済分析特論
- 冬季科目:ハーバード特別講義(保健政策・医療管理学)
- 通年:保健政策・医療管理学特殊研究






(3) 授業履修・修了要件など


※入学年度によって若干情報は異なりますのでご注意ください。

2019年度SPH履修要項
- MPH: PDF (約2 MB)
- DrPH: PDF (約2 MB)
- 組織図・規定: PDF (約5 MB)

以下は2018年度入学生に当てはまる情報です。

2018年度 専門職学位課程(Master of Public Health)

- 必修科目・選択必修科目・選択科目 一覧: PDF
- 2018年度授業時間割(年間):PDF
- 修了要件 (2年コース/1年コース): PDF
- 成績評価: PDF


2018年度 博士後期課程(Doctor of Public Health)

- 必修科目・選択必修科目・選択科目 一覧: PDF
- 2018年度授業時間割(年間):PDF
- 修了要件: PDF
- 成績評価: PDF



(4) 健康・生命に関わる現場での Change Agentとは

人々の生命・健康を守り、より良いものにしていくために、現場に改善あるいは変革をもたらすChange Agentとして活動できることが専門職に求められています。

帝京SPH教員や学生、修了生も社会のために様々な立場やレベル、目的のもと、人や組織、あるいは社会を変えていくためのChange Agentとして活動しています。本サイトのニュース業績ページにてその一端を紹介していますが、ここでは詳しい事例を掲載する予定です。

2014年度以前のMPH学生が取り組んだ現場の課題はこちらですが、既存の枠組みや考えなどにはこだわらず、自由な発想のもと、人々のいのちと健康を守るための革新的な取り組みを続けていくことを期待しています。

帝京SPHでは公衆衛生専門職のための教育改革に挑戦しており、これまでの経緯などは井上まり子先生と矢野栄二先生がこちらの2016年の論文にまとめています。


(5) 在校生の年間スケジュール例

専門職学位課程(MPH)と博士後期課程(DrPH)学生は、年間を通じてさまざまな講義や実習、イベントに参加することができます。研究科パンフレットにて簡単に年間スケジュールの概要を示しています。

2019年度MPHコース主な行事予定

3月28-30日、4月3・5日 健康診断
4月3日(水) 新年度オリエンテーション*全学年参加
Stuart Corbridge教授・学長(英国ダラム大学)による新年度記念講演会
4月4日(木) 入学式
4月5日(金)〜
8月15日(木)
前期授業期間(a学期、b学期)
4月18日(木) 課題研究ガイダンス
4月19日(金) 履修届提出期限
6月29日(土) 創立記念日
7月1日(月)〜5日(金)*予定
課題研究テーマ提出期限*1年コースおよび2年コース2年生
確定後、日程掲載 入試説明会
7月 国際サマースクール2019(予定)
7月19〜22日 Healthcare Management
7月22〜27日 Universal Health Coverage & Aging Society
8月1日(木)
課題研究 研究計画・中間報告会
8月16日(金)〜
9月16日(月)
夏季休業期間
9月17日(火)〜
12月25日(水)
後期授業期間(c学期、d学期)
10月24日(木) 課題研究 中間報告会
確定後、日程掲載 入試説明会
12月26日(木) 課題研究 最終報告会
1月 ハーバード特別講義2020(予定)
7(火)〜10(金) 生物統計学
19(日)〜22(水) 社会行動科学 *日程が変更になりました
15(水)〜18(土) 疫学
20(月)〜23(木) 保健政策・医療管理学
24(金)〜26(日) 産業環境保健学
2月〜3月 課題研究 サブグループ計画審査会(発表者:MPH2年コース1年目)
2月6日(木) 実習報告会
3月12日 課題研究 計画報告会(発表者:MPH2年コース1年目 )
3月20日(金) 学位記授与式
 
 
 

2019年度DrPHコース主な行事予定

3月28-30日、4月3・5日 健康診断
4月3日(水) 新年度オリエンテーション*全学年参加
Stuart Corbridge教授・学長(英国ダラム大学)による新年度記念講演会
4月4日(木) 入学式
4月5日(金)〜
8月15日(木)
前期授業期間(a学期、b学期)
4月19日(金) 履修届提出期限
5月9日(木) 学位論文ガイダンス
5月上旬から順次 学位論文 内部審査会(計画審査、中間審査、学内最終審査)
5月13日(月)-11月14日(木) 学位論文 学位申請の受付*早期修了希望者は事前に指導教員と相談すること
6月29日(土) 創立記念日
確定後、日程掲載 入試説明会
7〜8月 国際サマースクール2019(予定)
7月19〜22日 Healthcare Management
7月22〜27日 Universal Health Coverage & Aging Society
8月16日(金)〜
9月16日(月)
夏季休業期間
9月17日(火)〜
12月25日(水)
後期授業期間(c学期、d学期)
確定後、日程掲載 入試説明会
12月中旬〜2月7日(木) 学位論文審査会*早期修了希望者は事前に指導教員と相談すること
1月 ハーバード特別講義2020(予定)
7(火)〜10(金) 生物統計学
19(日)〜22(水) 社会行動科学 *日程が変更になりました
15(水)〜18(土) 疫学
20(月)〜23(木) 保健政策・医療管理学
24(金)〜26(日) 産業環境保健学
3月中旬 学位記授与式




(6) 社会医学専門医プログラム

帝京SPHでは在学しながら社会医学系専門医の専門研修プログラムに参加することができます。
詳しくはこちら


(7) 帝京SPHの組織運営体制

2019年4月時点:


帝京大学大学院公衆衛生学研究科

〒173-8605
東京都板橋区加賀2-11-1
TEL 03-3964-1211(内線:46210)
FAX 03-3964-1058






  • ENGLISH


研究紹介

学生からのメッセージ

進路状況

帝京国際サマースクール

帝京-ハーバードプログラム

ハーバード特別講義

TSPH ニュースレター