気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は頻度が高く、近年増加傾向にあり、小児およびその家族のQOLを低下させ、社会的問題となっています。また、アレルギー疾患は合併することが多く、病態において相互に深く関連するとされています。現時点では必ずしも根治ができず、長期にわたって「付き合っていく」病気でもあります。このようなアレルギー疾患の特徴から、「縦」と「横」の総合的診療、すなわち、時間軸の縦の診療(ゆりかごから墓場まで)、および横の診療(疾患・臓器別ではなく全身を横断的に診る)が必要です。このような背景から、最新の知見に基づきアレルギー疾患に対する全人的診療を行うことを主な目的として、2015年に小児科内に小児アレルギーセンターが設立され、日夜に診療にあたっています。小児アレルギーセンターではアレルギー疾患の専門的医療が適切に実践できるエキスパートの育成をおこなっており、また、アレルギー疾患の病態の理解、治療・診断・評価法の開発などのための研究も行っています。また当科は日本アレルギー学会認定施設に指定されています。
小林茂俊 | 教授 |
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計田真彦 | 助手 |
池田啓一郎 | 助手 |
木村将士 | シニアレジデント(3年目) |
三重野 孝太郎 | 非常勤医師 |
東京都城北地区医師会との勉強会を開催しています。
北区、板橋区、豊島区との連携(食物アレルギーマニュアルの作成、指示書の作成、保育士・教師・栄養士の講習会、地域住民への公開講座など)を行っております。